日本OSS推進フォーラムは21日、東日本大震災の復興支援としてオープンソースソフトウェアとして開発されているオフィスソフト「LibreOffice」を収録したCDとDVDを無償配布すると発表した。

これまでも同様の取り組みを行ってきたが、「被災地のみならず日本全国の復興再生を目的」として対象を被災地から全国の個人や団体、企業や公共施設・自治体などに拡大した。

「LibreOffice」は、オープンソースで開発が行われていたオフィスソフトウェア「OpenOffice.org」から派生して開発が続けられているソフトウェア。最新版は3.6.4。国際標準化機構(ISO)などで認定されたオープンドキュメント形式(OpenDocumentFormat)のほか、Microsoft Officeで作成されたファイルの読み込み、保存なども行える。

無償配布するCDとDVDにはWindows版の「LibreOffice」のほか、古いバージョンWindowsを置き換えに「LibreOffice」を搭載した「Vine Linux 6.1」を合わせて収録したものと「Ubuntu Desktop 12.04.1 LTS」を収録したものを用意する。

また同フォーラムでは、有志によるメールやFacebookでのサポートを2013年9月末まで行うとしている。無償配布するCDとDVDの入手方法は、日本OSS推進フォーラム事務局宛に住所や氏名、連絡先、電話番号と利用目的を記入したうえで、電子メールで申し込みを行う。

申し込みは原則として1人当たり1セットまでとしている。