俳優の松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーらが出演する映画『舟を編む』(2013年4月13日公開)に、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が出演することが19日、明らかになった。
直木賞作家三浦しをんの小説『舟を編む』は、発行部数50万部超えの大ヒット作。同作は辞書(舟)を編集する(編む)人々を中心にストーリーが展開していく。社内で"変人"と言われながらも才能を買われて編集部の中心を担うことになる主人公・馬締光也を松田龍平、その馬締が一目ぼれしてしまう下宿の孫娘・林香具矢を宮崎あおい、お調子者の先輩編集者・西岡をオダギリジョーが演じる。
今回、又吉が演じるのは、辞書の装丁デザイナー・上田。辞書「大渡海」のデザインを担当し、馬締と西岡と共に辞書を作り上げていく。読書家としても知られている又吉は辞書を読むことも多く、国語辞典だけで自宅に4、5冊所有しているという。そんな彼は、辞書の編集を「共通認識を作っていく仕事」と捉え、「『アイス食べたいけど、太るからどうしよう』みたいな、言葉では言い表せられない、"精神内部で感情がぶつかり合うこの感じ"って思っていたら、『それ"葛藤"やで』って、みんなが一発でわかるように言葉を決定していくイメージ」と説明。撮影については、「松田さんとオダギリさんは、やっぱり雰囲気があって声が心地よかったです」と振り返っていた。
また、映画公開を記念して放送されるテレビ東京系列の番組『来たれ! 辞書部』にも又吉は出演。又吉のほか、光浦靖子、作家のせきしろ、イラストレーターの五月女ケイ子の4人が「自分が絶対に辞書に載せたい」と思う言葉を選び検討していく編集会議で、最終的には4人で1冊のオリジナル辞書を作ることを目的としている。2013年1月1日深夜1:05からの初回スペシャルは、ゲストに松田龍平が登場。1月13日からはレギュラー放送がスタートする(毎週日曜、深夜2:15~2:25)。
(C)2013「舟を編む」製作委員会