米GEは11日、ノートPCやタブレットなど薄型の電子デバイスの冷却ソリューションになる技術DCJ (Dual Piezoelectric Cooling Jets)を発表した。冷却ファンの半分以下の厚さで、効果的な冷却が可能。消費電力が低く、静音性も高いという。

DCJはGEがジェットエンジン向けに開発したエアフロー技術で、人の肺の仕組みを参考にしている。2枚の薄いメタルディスクとセラミックス部品で構成され、ふいごのように動作して高速な空気の流れを作る。ノートPC向けの冷却ファンのような今日の電子デバイス向けの冷却ソリューションを4ミリ程度の厚さで実現でき、消費電力はファンの半分程度に抑えられる。また、ユーザーが動作に気づかないほど静音に設計することが可能だという。GE Global Researchが公開した動画では、LenovoのノートPCの冷却ファンをDCJに交換して動作させるデモを披露している。

GEはOEMS向けにDCJ評価キットの提供を開始しており、すでにフジクラが同技術のライセンスを獲得している。