Mozillaは20日、Firefoxの最新版となる「Firefox 17」(Windows版/ Mac版/ Linux版)をリリースした。

バージョン17は最新のSocial APIを実装しており、同APIをサポートする「Facebook Messenger for Firefox」を導入して、Facebookを統合できる。有効にするには、Firefox 17でFacebook Messenger for Firefoxのページに行き、「Turn On」をクリックする。通知画面が現れ、ツールバーにFacebookボタン、サイドバーに「Facebook Messenger」が加わる。Facebookボタンを通じて、友達リクエスト、Messages、通知などにアクセスでき、Webブラウジングしているページを離れることなく常にFacebookをチェックできる。

Facebookのページで「Facebook Messenger for Firefox」を有効に

バージョン17にアップデートしたユーザーからはTwitterやLinkedInなど他のSNSのサポートを期待する声が上がっている。例えばGitHubなど、通常ソーシャルネットワークと見なされていないWebサービスにも対応が広がると、FirefoxのSocial API実装は面白い存在になりそうだ。

ブラウジング中のページを離れることなく、常にFacebookをチェック可能

このほかバージョン17は、プラグインのブロック機能であるClick to Playが有効になっている。これは脆弱性が知られていたり、すでに古くなったプラグインに対して、ユーザーが承認するまで読み込みを行わない機能だ。

変更点は2つ。ロケーションバーのアイコンのデザイン改善と、Mac版のMac OS X 10.5サポートの終了だ。Firefox 16がMac OS X 10.5向けの最後のリリースになり、Mac OS X 10.5ユーザーにはアップデート終了の通知を表示する。

Firefox 17では、延長サポート版 (ESR:Extended Support Release)であるESR 17も提供される。ESR版は、企業、教育機関、公共機関など、Firefoxを一括導入する法人向けのバージョンだ。新機能よりも安定性を重視し、メジャーバージョンアップは1年に1回程度で、その間はセキュリティ問題の修正などマイナーアップデートのみの提供になる。前のESR版はFirefox 10をベースにしたESR 10だった。次はESR 24になる予定。ESRに関するサポートは、法人向けサポートになる。