ハンバーガー大国・アメリカ生まれのマクドナルド。現在は世界で119カ国、3万3,510店舗(2011年12月時点)の、まさに世界のランチともいえる人気ぶりです。なかには、それぞれのお国柄がうかがえるスペシャルメニューもたくさん。今回、外国人20人にお聞きしたのは「お国独特のマックメニュー」。マックのために旅をしたくなるかも!?

■フランス:Le M(ル エム)

バターソースが入っていて、とても好評になった大きいハンバーガー(フランス/女性/20代後半)

四角く、しっかりした食感のバンズにレタスやビーフパテが挟まったバーガー。間からは、アニメに出てきそうな穴のあいたチーズがかわいらしくのぞきます。日本で販売された「ル・グラントマト」はこのバーガーを元に開発されたそうです。

■アメリカ:ファヒータというメキシカン料理

チーズやグリルチキンたっぷりで、サワークリームとサルサの相性は良かった。そんなに人気はないけど、子供のころよく食べた(アメリカ/女性/20代後半)

ファヒータとは、肉や野菜をトルティーヤ(薄い小麦でできた生地)で巻いたメキシコ料理。かぶりついたらサルサとお肉のジューシーな食感! 想像したら、たまらない! でもそんな人気はないんだ……。

■中国:中華風チキンバーガー

ポークよりチキンの方がはるかに多い。400円位、少し濃い味、照り焼きチキンと少し似てる(中国/男性/20代後半)

鶏肉を好きな中国の食文化が現れていますね。サイドメニューもチキンが豊富だそうです。その他のご当地メニューは、くるんくるんのフライドポテト、中身が紫色のパイ「香芋派」や、「香蜜柚子茶(熱)」という温かいお茶など。過去には「珍宝三角」という、少々笑っちゃうメニューもあったとか。

■エジプト:「アラビアータ」ハンバーガーと、「ファラオのタオル」

「アラビアータ」はセットで約300円、味は炭焼きの味、見た目は薄いパンで巻いたもので、まあまあ人気があります。「ファラオのタオル」はルクソール店などの限定店だけで販売されていて、ピラミッドやスフィンクスやツタンカーメンの絵が描いてあるタオルです。一枚約1,000円で、記念品として外国人に人気だそうです(エジプト/男性/40代後半)

アラビアータはパンの上に丸いパテが横並びに並んでいるところがポイント。ちょっと食べにくそう。タオルは結構大きいそうなので、トランクに入れるスペースを準備!

■ロシア:バーガーでは「ビフ・アリャ・ルス・ベーコン入り」、バーガー以外では「黒スグリのマフィン」

「ビフ・アリャ・ルス・ベーコン入り」バーガーの値段は300円弱で、見た目は他のバーガーと同じであり、味も他のバーガーに似ています。「黒スグリのマフィン」の値段は150円強で、味は記事の甘さとスグリの酸っぱさがメインで、見た目はマフィンです(ロシア/女性/20代後半)

ライ麦を使用した黒パンのバンズで、少々硬め。通常思い描くマックとはだいぶ違うと思いますよ。味も同じでは意味ないですし……。それにしても、デザートメニューにマフィンがあるなんてすてきですね。黒スグリってなんだ? と思ったら、カシスでした。朝マックには「ブリヌイ」というロシア風クレープも。ジャムやはちみつをとろ~り。実においしそう!

ちなみに、インドには「チキン マハラジャマックバーガー」というものがあります。要はビッグマックのチキン版なのですが、香辛料の入ったソースが決め手! 宗教上、ビーフメニューはなく、チキンがメインでベジタリアン用も完備。それより何より気になったのは、お客さんがタテに並ばないこと。カウンターに乗りかかるように、ぎゅうぎゅうヨコに並び(?)ます。注文も言ったもの勝ち! そういったこともお国柄。海外旅行のスケジュールには「マック」をお忘れなく!

※ご紹介したメニューの中には、期間ものや、すでに終了しているものもあります