女優の武田梨奈、松崎しげるらが出演し、井口昇監督が手掛けた映画『デッド寿司』(2013年1月19日公開)が、カナダのトロントアフターダーク映画祭2012(TORONTO AFTER DARK FILM FESTIVAL 2012)にて上映され、最優秀特殊効果賞ほか4部門を受賞したことが7日、明らかになった。

映画『デッド寿司』

同映画祭はホラー、SF、アクションなどのカルト映画を集めた祭典。同作は現在、30カ所以上の映画祭で上映が決定し、日本では2013年1月19日から公開される予定となっている。

海外でも話題の同作は、空手歴10年の女優・武田梨奈が主演を務め、その演技は先に行われたアメリカ最大規模のジャンル・ムービー映画祭「ファンタスティック・フェスト」でコメディ女優賞を受賞するなど、高く評価されている。受賞時、武田は「こんなすてきな映画祭に招待していただけた事だけでもうれしいのに、まさか賞まで受賞できるなんて正直想像もしていなかったので、今は驚きを隠せない状態です」と驚きをあらわにし、「海外でたくさんの方々の笑い声が聞けて、この作品をもっと好きになりました。早く日本の皆さんの笑い声も聞きたいです!」と来年の公開を待ち望んでいた。

武田が演じるケイコは伝説の寿司職人の娘。父の跡を継ぐべく修行に励んでいたが、あまりの厳しさに家出をしてしまう。その後、とある田舎の温泉旅館で仲居の仕事についたものの、仲居仲間にいじめられ落ち込むばかり。そんなケイコをなぐさめたのは、元寿司職人の澤田(松崎しげる)だった。ある日、小松製薬の社長以下、社員たちがこの旅館の寿司を食べに訪れる。復讐に燃えたある男は、自ら発明した薬で寿司を「血にうえた殺人兵器=デッド寿司」へと変貌させ、殺りくを計画。それに対してケイコは、父から受け継いだカンフーで人食い寿司に立ち向かうのだった。