12月8日公開の映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム』(坂本浩一監督)に、1975年に放映されていた石ノ森章太郎原作の3人組特撮ヒーロー「アクマイザー」が登場し、リーダー・ザタンの声優をデーモン小暮が務めることが10月31日、明らかになった。

映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム』への出演が決定した3人組特撮ヒーロー「アクマイザー」

「アクマイザー」(正式名称は「アクマイザー3」)は、1975年~76年にかけて放映されていた特撮ヒーロードラマで、地球の地下にある「地底世界ダウンワールド」のアクマ族と、アクマイザー3との熾烈な戦いを描いた作品。主人公のザビタンは、アクマ族の父と人間の母との間に生まれた混血児であり、地球侵略を目論むアクマ族に疑問を持ち、同じくアクマ族だったイビル、ガブラを仲間に呼び入れ「アクマイザー3」を結成。アクマ族を相手に、3人がサーベルを武器に戦う同シリーズは、『三銃士』がモチーフと言われている。

今回、「アクマイザー3」のザタン、イビル、ガブラは、仮面ライダーフォーゼと仮面ライダーウィザードの2大ライダーの前に"最強の敵"として登場。さらに、リーダー・ザタンの声優には、アクマ族の血を引くアクマイザーの復活にふさわしく、元聖飢魔IIのデーモン閣下を"悪魔繋がり"として抜てき。公開されたライダーとのイメージショットとともに抜群のインパクトを残している。

「アクマイザー3」のザタン役に抜てきされたデーモン閣下

デーモン閣下は、「1号からV3ぐらいまで、仮面ライダーシリーズはよく見ていた。世を忍ぶ仮の姿だった大学生の頃、バンド活動でコスチュームの一部にライダーベルトをつけていた」と仮面ライダーとの思い出を振り返り、「我輩の声は特徴があるので、デーモン閣下のイメージと繋がらないように役作りをしようと考えている。(まもなく10万50歳になるが)仮に50歳とすると、社会では中堅から上に差しかかる世代だが、それでも仮面ライダーに出演すると聞くと、目が輝くようなものがあって、感慨深いものがある。他の悪役とは一味違う役柄を演じたいと思う」と意気込んでいる。

また、本作の宇都宮孝明プロデューサーは「悪魔がモチーフの敵でしたので、実在する悪魔の方に声を吹き替えていただきたいなと(笑)」とデーモン閣下の起用理由を明かし、すでに終えたアフレコについては「素晴らしい絶叫を何度もしていただき、監督やスタッフはびっくりしてました。素晴らしかったです」と太鼓判を押した。

映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム』は、すでに特撮ヒーローの名作『イナズマン』と『美少女戦士ポワトリン』が参戦することも決定しており、新旧の特撮ヒーローが本作を舞台に大激突。仮面ライダーウィザード、そしてフォーゼのダブルヒーローが共演を果たす本作は、冬の劇場版としては4作目。現在放映中のライダーと前作のライダーの各エピソードがそれぞれ展開していき、最終的に一つの物語に結実していく。

「ウィザード&フォーゼ」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映