『仮面ライダーフォーゼ』に主演した福士蒼汰と仮面ライダーメテオを演じた吉沢亮が、東映の「TOEI HERO NEXT」シリーズ第2弾映画『ぼくが処刑される未来』(11月23日公開)で共演することが21日、明らかになった。

福士蒼汰(左)と吉沢亮

「TOEI HERO NEXT」は、『仮面ライダー』『スーパー戦隊』で主演を務めた俳優がそのまま映画の主演に挑むというシリーズで、今年9月に公開された第1弾『PIECE~記憶の欠片~』は、『仮面ライダーオーズ』で火野映司/オーズ役の渡部秀、アンク役の三浦涼介が出演。特撮ファンを唸らせるとともに、その新境地を開拓したSFサスペンスだった。今回発表された第2弾は、大人気を博した『仮面ライダーフォーゼ』から福士蒼汰、吉沢亮を起用し、「TOEI HERO NEXT」ブランドをネクストレベルへ飛躍させる作品を目指していくという。

『仮面ライダー』以外では初の映画主演作となる福士は、本作で大学生の主人公・浅尾幸雄を演じる。物語は、劇中の世界から、量子コンピュータ「アマテラス」という国民管理システムに支配された25年後の未来が舞台。世間や他人に無関心でただ漠然と毎日を過ごしていた浅尾は、ある夜に天空からの眩い光に包まれ、次の瞬間、取調室で身柄を拘束されてしまう。担当弁護士の紗和子(関めぐみ)から、ここが25年後の未来であること、凶悪犯罪者を過去から連行して処刑する「未来犯罪者消去法」によって公開処刑されるために連行されてきたことを聞かされた浅尾は、吉沢が演じる天才ハッカー・ライズマンの助けを借りながらこの社会を闘っていくことを決意。それぞれの思惑が交錯するドラマは予想のつかない結末へと進んでいく。

監督は『ウルトラマン』シリーズはもちろん、映画やTVドラマなど数々の作品で幅広い活躍をみせ、FX業界を牽引する小中和哉。脚本は『ウルトラマン』シリーズ、『仮面ライダーW』『仮面ライダーフォーゼ』を手がけた長谷川圭一。この『ウルトラマン』シリーズを代表作とするメインスタッフ2人と、良きライバルとして切磋琢磨してきた『仮面ライダー』シリーズのスタッフが映画として初タッグを組み、「TOEI HERO NEXT」第2弾作品に挑むことになる。

本作への出演にあたり、「初めて台本を読ませて頂いたときから、ストーリーが凄く面白かった」と手ごたえを感じていたという福士は、『仮面ライダーフォーゼ』にて自身が演じたフォーゼと吉沢が演じたメテオのコンビが、また異なる作品に出演することについて「『フォーゼ』とは違う役同士でのお芝居は少し違和感がありました。ただ、1年間一緒にやってきた仲間なので、同じシーンの撮影は安心してできました。"TOEI HERO NEXT"は僕たちもやりたいと思っていた企画なので、福士蒼汰&吉沢亮の新たなコンビネーションを魅せることができたらうれしいです」と語っており、意気込み十分の様子。

福士と再びコンビを組むことになった吉沢は「すごくうれしいです。『フォーゼ』が終わってからすぐにお芝居ができる場を設けてくださった東映さんの愛を感じます」と東映への感謝を述べるとともに、「『フォーゼ』とは全く違う雰囲気の作品で、僕たちのチームワークを『フォーゼ』の時とは違う形で見せられるんじゃないかなと思います」と本作をアピールしている。

そして、東映の白倉伸一郎プロデューサーは「今回はさらに内容もグレードアップし"HERO NEXT"以外ではありえない、チャレンジフルな映画になっています。"HERO"のNEXTというだけでなく"TOEI NEXT"でもあると思っています。今後第3弾・第4弾とつるべ打ちにお送りして参ります。キャストを中心に、いろんな企画にチャレンジしていく。かつてスター・システムが一番強い映画会社と言われていた東映ならではのプロジェクトではないでしょうか」と自信を見せている。映画『ぼくが処刑される未来』は、11月23日(金)より全国約20カ所の劇場で公開予定。

(C)「ぼくが処刑される未来」製作委員会