俳優の野村萬斎、上地雄輔が18日、愛知県名古屋市・興國山大光院にて行われた「成田長親公四百回忌特別法要」に参列し、映画『のぼうの城』(11月2日公開)の主人公・成田長親の功績を偲んだ。
成田長親を演じた野村萬斎は、「仏様のご縁かなと。役にたたないようで、最後には役にたったかなと。感無量です」と心境を語り、「長親様にしかられないといいなと思っています。楽しんでやらせていただきました」と振り返った。一方、成田の敵役となる石田三成を演じた上地雄輔は「脚本をいただいた時から、のぼう様と対面するシーンを楽しみにしていました。親しみのあるキャラクターとして、鳥肌がたつぐらい楽しんでやらせていただきました」とコメント。
また、この日の法要には成田長親の子孫である成田幸隆氏も参列。同氏は「歴史に埋もれていた人物を、和田竜さんに取り上げていただいて、ようやく日の目を浴び、野村萬斎さんに命を吹き込んでいただきました」と原作兼脚本の和田と主演の野村をたたえた。ちなみに劇中の石田三成は、一丸となって立ち向かってくるのぼう軍に対し、秀吉が得意とする"水攻め"に打って出るのだが、現在の成田氏も"水"つながりで、水道管や消火栓を製作する会社を経営している。
同作は、わずか500人の軍勢で2万人の豊臣軍に挑んだ忍城軍の空前絶後の大逆転劇を描いたスペクタクル超大作。野村、上地のほか、榮倉奈々、佐藤浩市、成宮寛貴、山口智充、上地雄輔、山田孝之、平岳大、市村正親、鈴木保奈美、西村雅彦、平泉成、夏八木勲、中原丈雄、前田吟、中尾明慶、尾野真千子、芦田愛菜の豪華キャスト陣が脇を固める。