ソニーは10月4日、FM/AM放送に加え、ワンセグの音声受信が可能なポケットラジオ「XDR-63TV」を発表した。発売は10月20日で、価格はオープン。推定市場価格は18,000円前後となっている。
ラジオ受信機でテレビ音声を楽しむ人は少なくなかったが、従来のアナログ受信機搭載ラジオでは、2011年の地上デジタル放送移行後は利用不可能になっていた。これにより、テレビ音声受信が可能なラジオが市場からほとんどなくなってしまったが、本製品はこうした背景を受けて登場したモデル。
シニアユーザーがメインターゲットとなっているため、随所に使いやすさへ配慮した設計が行われている。具体的には、上部には「1」~「10」の数字が割り振られた大きめの選局ボタンが搭載されるほか、前面は上下に倒すだけで直感的な操作が行えるジョグレバーを搭載。上部の数字ボタンには局をプリセットしておけるので、テレビのリモコン感覚で選局が行える。また、液晶モニターも大きめのサイズのものを搭載。文字が大きく視認性が高い。
電源は単4形乾電池×2本。アルカリ乾電池使用時の電池持続時間は、ヘッドホン使用時で、ワンセグ受信が約15時間、FM受信が約35時間、AM受信が約39時間。スピーカー使用時は、ワンセグ受信が約13時間、FM受信が約25時間、AM受信が約28時間となっている。
スピーカー出力は80mW。サイズは約W55×D15×H101mm、重量は約91g(電池含む)となっている。