12月8日に公開が予定されている映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム』にて、特撮ヒーローの名作『イナズマン』と『美少女戦士ポワトリン』が復活を遂げることが29日、明らかとなった。
仮面ライダーウィザード、そしてフォーゼのダブルヒーローが共演を果たす本作は、冬の劇場版としては4作目。現在放映中のライダーと前作のライダーの各エピソードがそれぞれ展開していき、最終的に一つの物語に結実していくという「MVOIE大戦」シリーズだが、今回はフォーゼ編にイナズマンが、ウィザード編にポワトリンが登場する。
まず、『イナズマン』は石ノ森章太郎による原作漫画が実写化され、1973年より放送がスタートした特撮ヒーローで、超能力に目覚めた主人公が、サナギマンからイナズマンへと「二段変身」を遂げて悪と戦う物語。しかし、今回の「MOVIE大戦」の舞台は、『仮面ライダーフォーゼ』の5年後が舞台となり、フォーゼに変身する如月弦太朗が教師として、超能力を扱う生徒たちのリーダー格の少年がサナギマンとして登場し、敵対することになる。映画初出演で、1974年以来の放映以来38年ぶりとなるサナギマンは、須賀健太が演じる。
そして、同じく復活を遂げる『美少女戦士ポワトリン』は、1990年に放送された石ノ森章太郎原作の東映不思議コメディーシリーズ第11作。突然町を守ることになった主人公・村上ユウコが、個性的なコスチュームを身に纏い、魔法を武器に戦う特撮ヒロイン番組。脚本家・浦沢義雄が手がけており、主人公の数々の名言(迷言)もウケて、当時最高視聴率を記録している。映画初出演となる今回の「MOVIE大戦」では、ポワトリンを入来茉里が演じ、脚本は当時と同じく浦沢義雄が担当。ライダー史上初めて魔法を扱うウィザードと共演し、魔法を扱うヒロインとして登場する。
今回ポワトリンを起用した宇都宮プロデューサーは「『宇宙刑事ギャバン』が復活したように、本作をきっかけに魔法を使って戦う女の子向けの特撮ヒーローの人気が高まってほしい」と話しているように、1981年から1993年までの約12年間にわたって放映された同シリーズと、『宇宙刑事ギャバン』をはじめとする「メタルヒーローシリーズ」がスタートしたのはほぼ同時期。最近のギャバン人気再燃とともに、「東映不思議コメディーシリーズ」の復活を懇願している様子。
サナギマンを演じる須賀健太は、これまで「仮面ライダーシリーズ」を見続けてきたファンとし本作への参加を大変喜んでおり、『サナギマン』のビジュアルを目の当たりにした感想を「とても衝撃的でした。サナギマンを最初に見た時に怪獣なのかなと思いました。イナズマンは色が鮮やかで、特に角がかっこよかったです!」と話している。
また、ポワトリンを演じる1990年生まれの入来茉里は、リアルタイムで同シリーズ作品を見ていないものの、花島優子が演じた当時の資料映像を見て「ポワトリンの世界を壊さない、かっこいいいいポワトリンの姿に感動しました。ファンの期待に応えられる、正義感とアクションで魅了したいと思い、撮影には強気で挑みました。初めてのアクションシーンの撮影は、わからないことだらけでしたが、私の特技でもある新体操を活かしたアクションになっていると思います」と意気込みを語った。
映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム』は、12月8日(土)より全国ロードショー。
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