Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

9月13日(協定世界時)、Google Chromeに「Do Not Track」が実装された。Do Not Track(DNT)は、2010年12月に米連邦取引委員会によって発表された個人のプライバシー保護に関する取り決めで、第三者に対してオンライン追跡の拒否を申請する機能。DNTが実装されている場合、Webサーバに自動的に追跡しないよう申請するヘッダが送信される。

近年、主にマーケティング目的としてユーザ行動を追跡するWebサービスがプライバシーの問題であると指摘されるようになり、それに対応するためにブラウザ側でDNTが実装されるようになってきている。すでにFirefoxやSafari、OperaではDNTが実装されており、MicrosoftもIE10でDNTを標準有効にすることを決定している。また、ブラウザ側だけでなくMicrosoftやGoogle、Yahoo、Twitterといった主要なネットワーク企業側でもDNTに対応する動きが起きている。

最新のChrome Canaryチャンネルに用意された「Do Not Track」オプション

「Do Not Track」オプションのチェックを押すと開発中であることが表示される

ChromeがDNTを実装したことで主要なブラウザすべてがDNTをサポートしたことになる。ただし、ChromeのDNT実装はChrome Canaryチャンネルに取り込まれたばかり。Chrome Releaseチャンネルを利用しているユーザがDNT機能を利用するには、もう少し時間がかかりそうだ。