日本ヒューレット・パッカードは4日、FAXとADFを搭載しながら直販価格で12,810円という低価格を実現したA4インクジェット複合機「HP Officejet 4620」を発表した。9月下旬より発売する。

「HP Officejet 4620」

FAXとADFを搭載したインクジェット複合機は、SOHO市場や個人事業主などを中心として根強いニーズがある。同社の調べによると、こうしたニーズがありながら、1万円台前半という低価格モデルはほとんどないという。そこで、FAXとADFを搭載しつつ、必要な機能を厳選したHP Officejet 4620によって、FAX搭載の複合機に新しいカテゴリを提案する考えだ。

インクは4色独立カートリッジで黒が顔料、シアン/マゼンタ/イエローが染料、ノズル数は黒が720ノズル、シアン/マゼンタ/イエローが各色336ノズル、印刷解像度が最大4,800×1,200dpi。印刷速度はカラーが約7.5枚/分、モノクロが約8枚/分。イメージセンサーは光学1,200×1,200dpiのCISで、コピー速度(標準品質)はカラーが約5.5枚/分、モノクロが約6枚/分。

給排紙は前面で、メイン給紙トレイの容量はA4普通紙で80枚、ハガキで40枚、排紙トレイの容量は20枚。フチなし印刷も可能。ADFは片面読み取りとなり、容量は普通紙で35枚、用紙サイズはA4、レター、リーガル。

FAX規格はG3でカラー対応、解像度はカラーが200×200dpi、モノクロが203×196dpi、短縮ダイヤルは最大99面、メモリ代行受信は最大99枚。PCを用いたFAX機能は送信のみとなる。

ユーザーインタフェースは2型モノクロ液晶で、液晶まわりにタッチボタンの各種機能(ホームボタンや戻るボタンなど)が並ぶ。接続インタフェースはUSB 2.0とIEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW450×D340×H205mm、重量は約6.4kg。対応OSはWindows XP(SP3以降)/Vista/7、Mac OS X 10.5.8/10.6/10.7。