女優の松雪泰子が18日、都内で行われた映画『ボーン・レガシー』の公開アフレコ会見に出席した。

映画『ボーン・レガシー』で、レイチェル・ワイズ演じるマルタの吹き替えを担当した松雪泰子

マット・デイモン主演で全世界累計約1,000億円の興行収入を記録した「ボーン」シリーズ3部作。その最新作となる『ボーン・レガシー』は、新たにジェレミー・レナー演じる最強の暗殺者「アーロン・クルス」を主人公として物語は展開する。今回松雪が吹き替えを担当したのは、そのアーロン・クルスと運命を共にするマルタ・シェアリング(レイチェル・ワイズ)。この日、松雪はマルタが登場する2つのシーンの公開アフレコを行った。

収録後、取材に応じた松雪は、自身初となる実写版の吹き替えに「声だけで表現するのはとっても難しかったです」と感想を述べ、「マルタの役は心理的にもかなり揺れていましたし、レイチェル・ワイズさんもすごく繊細なお芝居をなさっていたので」と、実写吹き替え独特の演技を振り返っていた。また、収録に立ち会ったスタッフから「声がセクシーすぎる」という声が上がっていることについては「そうですか(笑)」と照れながらも、「レイチェルさんがすごく低いトーンの声でお芝居されていたので、そのトーンに合わせるようにイメージしてやりました」と役作りのエピソードを明かした。

劇中でのマルタはさまざまな陰謀にほんろうされ命の危機に直面しながらも、アーロンの助けによってなんとか追っ手から逃れていく。このアーロンのような男性について「フィジカルな強さも頼もしいですけど、精神的な強さがある人は素敵だと思います」と語る松雪。その感じる瞬間を「とんでもない物事が起きた時でも動じず、冷静に分析して行動できる人」と振り返ると、「そういう意味ではアーロンみたいな男性なのかもしれません。そばにいたらすてきですよね。常人を超えた知能と体力と優しさを持っている男性だとついていっちゃうかもしれません(笑)」と改めて本作の主人公の魅力を実感しているようだった。