Android版「Instagram」の利用イメージ

写真共有サービスを提供する米Instagramが7月26日(現地時間)に提供を開始したiOS版ならびにAndroid版アプリにおいて、Twitterを介して友人を検索機能が利用できなくなっていると、米TechCrunchが同日に報じている。アップロードした写真をTwitter上で拡散することは引き続き可能なものの、TwitterがInstagramに対してAPI利用で何らかの制限を加えたという話が出ている。

TechCrunchによれば、Instagramはアプリ内の説明において「TwitterがInstagramユーザーに対してTwitter APIを用いた友人検索を許可しなくなったため、Find Friendsの機能が利用できなくなっており、ご迷惑をおかけします」とユーザーに通知している。ソーシャル機能を持つアプリやサービスでは、同サービスを利用するTwitterまたはFacebook上の友人を探し出してフレンド登録する機能が実装されていることが多いが、InstagramでのTwitter利用に関して、何らかの制限がTwitterによって加えられたとのことのようだ。なおFancyやFoursquareといった他の同種サービスでは引き続きTwitter経由での友人検索が可能であり、Instagramのみをターゲットにした制限とみられる。

いくつか理由が推測されているが、その1つはInstagram経由での同機能利用が際立って多いことにあるとみられる点だ。Instagramは同日、8000万ユーザーを突破したことを報告している。もう1つは政治的な駆け引きが理由で、現在InstagramはFacebook傘下にあり、ライバルであるTwitterがその牽制のためにAPIに利用制限を加えたという推測だ。似たような事例は過去にFacebookが同APIへのTwitterからの接続を制限したり、あるいはTwitterがLinkedInからの接続を制限した例があるという。