トヨタ車体は2日、1人乗りの超小型電動自動車(EV)「コムス」を発売した。同日には東京・青海の「MEGA WEB TOYOTA CITY SHOWCASE」にて記者発表会も行われた。
同車のコンセプトは、「ちょっと(Chotto)お出かけ(Odekake)街まで(Machimade)スイスイ(Suisui)」で、それぞれの頭文字を取ると、「COMS(コムス)」となる。特徴的なカプセルシェイプのフロントマスクで、かわいらしく親しみやすいデザインとなった。
また、低炭素社会の実現に向けた新しいモビリティとして、走行中にCO2や大気汚染物質を排出せず、高い環境性能を備えた「エコでクリーンなクルマ」に。定格出力は法規上の0.59kWを維持しつつ、最高出力と最大トルクを高め、独自に開発したインバーターの採用で力強く滑らかな加速を実現。最高速度は時速60kmとなる。
バッテリーはすべて床下に収めたことで、低重心を実現し、走行安定性も向上した。充電は家庭用100V電源につなぎ、約6時間で充電が完了。満充電1回あたりの走行距離は約50kmで、電気料金は約120円(23円 / kWh時)とのこと。
2日の記者発表会で、トヨタ車体取締役社長、網岡卓二氏は、「当社が企画、開発、生産までを行う新型『コムス』は、これからの近距離移動に適した乗り物です」と説明した。
また、現在、CO2排出量削減やエネルギー需給の逼迫などの課題に対応するため、各地域で超小型車を用いた実証実験が行われていること、高齢者世帯への食品・日用品の配達サービスも試験的に行われていることなどにも触れ、「初代『コムス』を発売した2000年以来、いつの日か超小型車が注目される世の中が来ることを願っていました。ようやく社会に必要とされ、人々の生活に浸透する時代が来たと感じています」と網岡氏は述べた。
「コムス」はパーソナルユースを主体としたP・COMと、ビジネスユースに適したB・COMの2タイプを用意。B・COMでは用途に応じてデリバリー、デッキ、ベーシックの3タイプがある。ボディーカラーは全6色(塗装レス材料色を含む)。全国のトヨタ、トヨペット、カローラ店、ネッツ店など2,701営業所にて販売され、価格は66万8,000~79万8,000円。なお、同車は「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」の対象となっており、1台あたり最大7万円の補助金を受けることで、実質負担額は59万8,000円からとなる。
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