7月14日公開の映画『苦役列車』の完成披露会見が14日、都内で行われ、主演の森山未來をはじめ、高良健吾、前田敦子、山下敦弘監督が出席した。

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第144回芥川賞を受賞した西村賢太の同名小説を、『リンダ リンダ リンダ』(2005年)や『天然コケコッコー』(2007年)の山下敦弘監督が映画化した本作。西村自身を思わせる19歳の肉体労働者、北町貫多(森山未來)のひねくれた青春を描く。

役作りのため、撮影中に新宿にある風呂なしの三畳一間で過ごしたことを明かした主演の森山は「(酒を飲んで)顔を腫らせば腫らすほど褒められるんですよ。共同のシャワーが面倒で4~5日風呂に入らなかった日々が続きました」と告白。そんな森山に高良は「髪の毛がテカってきたとは思いましたが、臭いはありませんでしたよ」と苦笑いを浮かべるも「(年齢が)3つしか違わないのに、そういう役者と出会ったのは初めてでした」と絶賛すれば、山下監督も「ミニ西村賢太になっていた」と賛辞を惜しまなかった。

一方、貫多が通う古本屋の店番をする女子大生・桜井康子を演じたAKB48の前田敦子は「私の撮影は6日間だけでしたが、大好きな山下監督の作品に携われて本当に幸せでした」と満足げ。森山が演じる貫多と高良が演じた貫多の友人、日下部正二のどちらが好きかという質問に「貫多さんと一緒にいる正二さんは、完璧に見えました。キラキラ男子(笑)。でも貫多さんは最初ヒドい人だな~と思ったんですけど、映画を見るにつれ可愛くてしょうがなくなるんです。だから貫多さんは気になる部分がたくさんある方です」と答え、それを聞いた森山が「ありがたいことです」と喜ぶも、「でも触りたいか触りたくないかは別だと思いますよ」と笑わせた。映画『苦役列車』は、7月14日より全国公開。