日立アプライアンスは17日、角形LEDシーリングライト「センサーつき洋風タイプ」「洋風タイプ」「和風タイプ」の3タイプ、計10製品を発表した。発売は6月15日。

価格はオープンで、推定市場価格は、センサー付き洋風タイプの14畳(最大適用畳数、以下同じ)モデル「LEC-BH810」が75,000円前後、12畳モデル「LEC-BH710」が55,000円前後、10畳モデル「LEC-BH610」が45,000円前後、8畳モデル「LEC-BH510」が40,000円前後となっている。洋風タイプは、12畳モデル「LEC-BH71」、10畳モデル「LEC-BH61」、8畳モデル「LEC-BH51」の3モデルがラインナップされており、市場価格はセンサーつき洋風タイプから3,000円程度安くなる見込みだ。和風タイプは12畳モデル「LEC-BH730」、10畳モデル「LEC-BH630」、8畳モデル「LEC-BH530」の3モデルで、センサーつき洋風タイプと同程度の価格と見られる。

基準値内でギリギリまで明るくした角形LEDシーリングライト

主照明用の照明器具には、何畳ぐらいの広さの部屋で使用できるかを示す適用畳数が表示されている。この適用畳数は、日本照明器具工業会ガイド121-2011「住宅用カタログにおける適用畳数表示基準」で示されているもので、14畳までであれば5,100lm以上6.100lm未満、12畳までであれば4,500lm以上5,500lm未満、10畳までであれば3,900lm以上4,900lm未満、8畳までであれば3,300lm以上4300lm未満となっている。

今回発表されたLEDシーリングライトは、14畳モデルでは6,090lm、12畳モデルでは5,490lm、10畳モデルでは4,890lm、8畳モデルでは4,290lmと、適用畳数基準のギリギリまでの明るさ(定格光束)を実現している。

カバーを開けると、ドーム型LEDユニットが多量に配置されている

従来のLEDシーリングライトとの明るさ比較

この明るさは、「ダイレクト照射方式」と「ドーム型LEDユニット」の採用によるもの。ダイレクト照射方式は、LEDとカバーの間に導光板や反射板などの構造物がなく、LEDの光が減衰せずにダイレクトにカバーを照らすもので、日立アプライアンス製のLEDシーリングライトでは従来から採用されていた。今回のモデルでは、放熱構造の改善によりLEDモジュール数を増やすことが可能となり、より発光面積も増え明るくなっている。ドーム型LEDユニットは新たに開発されたもので、従来のLEDモジュールに比べて、より効率よく光が拡散する形状となっている。1つ1つのユニットは、白色と電球色の2個のLEDチップが透明なドーム内に配置されたもので、LED電球を非常に小さくしたような形だ。

もちろん、簡単に天井に取り付けることができる

新モデルでは定格光束が高くなったことにより、実用範囲での幅広い調光や調色が行えるようになっている。また、「あかりセレクト」機能により、「食卓のあかり」「電球のあかり」「図書館のあかり」「蛍光灯のあかり」の4種類をダイレクトに選択することも可能だ。周囲の明るさの変化に対応した自動調光も搭載する。

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