女優の市川実日子が、12日、東京・テアトル新宿で行われた、映画『レンタネコ』の初日舞台あいさつに出席した。

左から、荻上直子監督、草村礼子、市川実日子、光石研、山田真歩 拡大画像を見る

映画『レンタネコ』は、『かもめ食堂』(2006年)や『めがね』(2007年)、『トイレット』(2010年)を手掛けた荻上直子監督の最新作。リヤカーに猫たちを乗せて「レンタ~ネコ、ネコネコ」と言い歩きながら、寂しい人に猫を貸す主人公のサヨコ(市川)と、猫を貸すことになった未亡人や単身赴任の男などの様々な人との出会いを描いたストーリーで、映画は全国公開中。イベントには、市川、荻上監督のほか、キャストの草村礼子、光石研、山田真歩が出席し、市川は「この映画で、みなさんの心が癒されれば」と笑顔であいさつした。

また、『めがね』以来のタッグとなった荻上監督について「前作の『トイレット』のときにバシバシ指導されてたそうなんですが、『めがね』の時と変わらない雰囲気だった」と安心したそうで、「いつも監督は『もうちょっと……、うっ、うーん』と言ってる」と暴露。荻上監督は「言葉が出てこない(笑)。でもみわちゃんは、いつも『はい』ってちゃんとやってくれる。他のみなさんも、苦労してると思いますよ」と反省ぎみに話すと、光石と山田は「監督は割とちゃんと言う。実演もしてくれるし」と明かし、市川は「私だけなの!?」とショックを受けた様子。荻上監督は「みわちゃんは普通じゃない変な人。ユニークな部分を映画で表現できて良かった」と市川を称賛すると、光石にも「相変わらず変で不思議です」と同調され、市川は苦笑いしていた。

同作には17匹の猫たちが出演しているが、市川、草村、光石は猫と触れ合うのはほとんど初めてだったそう。市川は「スタート! ってなった瞬間、ダーッと走り出す子もいるし、寄り目でずっと揺れ続けてる子もいるし、猫にも色々あるんだろうなって思いました」としみじみ。猫が苦手だったという草村は「監督やスタッフがみんな猫ちゃんを愛してて。実は、猫ちゃんにやきもち妬いちゃったけど、愛のオーラに包まれた現場でした」と明かすと、荻上監督も「ぶっちゃけ、役者さんより猫たちを見てましたね」と話して観客を笑わせていた。