米Googleは5月9日(現地時間)、新デザインを採用したモバイルアプリ版の「Google+」の提供を開始した。これまではWeb版のGoogle+をモバイル向けにレイアウトし直したような作りだったが、ハンドヘルドデバイスにおけるユーザー体験を高めるデザインになっている。同日にiOS版(バージョン2.0.0.5888)の提供が始まっており、数週間以内に「いくつかのサプライズ」を加えたAndroid用のアップデートもリリースするという。
iOS版Google+アプリのもっとも大きな変化はストリームにおける投稿の表示だ。4月にGoogleは写真やビデオが大胆に表示されるようにWeb版のデザインを刷新したが、新しいモバイルアプリ版も同様にあらゆる投稿が画面に大きく広がるデザインになっている。横幅を有効に使ってフルブリード表示される写真からは臨場感が伝わり、ページ面積の広い記事やテキストは読みやすい。モバイルデバイスの限られた画面をなるべくコンテンツに割り当てられるように、「+1」や「投稿へのコメント」など頻繁に使用するアクションのボタンは投稿に重ねてレイヤー表示されている。
ストリームをスクロールすると、次の投稿が下の方からフェードインして現れる。この視覚効果によって投稿と投稿の区切りが明確になり、すばやくスクロールしながら効率的に投稿をチェックできる。
ホーム画面は、各セクションの表示が従来のグリッドからリストに変更された。従来よりも文字が目立つが、めりはりのあるSans-serifフォントが新たに採用されており、ダークな背景を基調とした配色との組み合わせによって、セクションをより見分けやすくなった。また上部にプロフィール写真が大きく表示されており、よりユーザーが親しめるデザインになったと言える。