聖マリアンナ医科大学発のベンチャー企業、ナノエッグは、毛髪に対して有効成分を浸透させる作用を持つジェル状の毛髪浸透促進剤「HAIRCARECUBE(ヘアケアキューブ)」の開発に成功。化粧品原材料としてメーカー向けに4月25日から販売を開始した。

毛髪浸透促進剤「HAIRCARECUBE(ヘアケアキューブ)」

同製品は、DDS(ドラッグデリバリーシステム)技術を毛髪用に応用したもの。様々な素材と相性がよく、原料として染毛剤やトリートメントへの応用できる。

同製品を用いることで、ヘアケア製品の有効成分を毛髪の深部まで浸透させ、効果を2.5倍高めることができる。また、同製品は医薬部外品への開発にも利用が可能という。

同社がこれまでに開発した整肌成分「ナノキューブ」と濃密保湿成分「モイスチャーキューブ」は、すでに多くの化粧品会社が原料として採用している。今回の同製品の発売により、同社は原料ビジネスの拡大に力を入れていく予定である。

ナノキューブは、肌本来の自己治癒力スキンホメオスタシスに働きかけるジェル状整肌成分。最新の皮膚科学研究から、細胞間脂質という皮膚が持っている構造に着目し、一時的に構造を揺るがすことにより、肌にスイッチを入れる、まったく新しい考え。肌の奥(角質層)まで浸透し、ヒアルロン酸を自ら産生することで、内側から素肌を整える。

モイスチャーキューブは、皮膚が持っている細胞間脂質の構造に着目し、肌になじみやすく皮膚の状態を持続的にケアするジェル状濃密保湿成分。優れた保湿作用によりエイジングサインの元になる「乾燥」に長時間働きかけ、肌を内側からふっくらとさせる効果がある。

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