インテルは4月24日、Ivy Bridgeの開発コードネームで知られていた第3世代のCoreプロセッサを発表した。これにあわせ、同社は都内で記者会見を開催し、新Coreプロセッサの性能メリットをアピールした。さらに、今週末の4月29日(日)に、東京・秋葉原でIvy Bridgeを体感できるユーザーイベントを開催する予定であることも発表した。なお、自作ユーザー向けのIvy Bridge製品のリテールパッケージの発売開始も、同日4月29日の予定だ。

Ivy Bridgeの半導体ウェハを披露するインテル代表取締役社長の吉田和正氏

ついに市場投入が開始されるIvy BridgeベースのCoreプロセッサ

会見でインテル代表取締役社長の吉田和正氏は、Ivy Bridgeの処理能力の高さだけでなく、消費電力の少なさも強調した。そのパフォーマンスの実際は、既に別記事のベンチマーク特集(記事へのリンクはこちら)でお伝えした通りだが、確かに電力効率が大きく改善している。その最たる要因となっているのが、吉田氏によると、製造に22nmの新プロセスを採用したことだ。

新プロセッサが登場するたびの恒例となっている、「(インテル)社長がつくる自作パソコン」のIvy Bridge世代版も登場。今回のポイントは、Abeeの小型キューブケースだ。前回までの"社長パソコン"は、タワーケースにハイエンド構成というものが多かったが、今回はハイエンド構成を小型キューブに内蔵という、電力効率に優れたIvy Bridgeらしい仕上がりとなった

同社の「Tick-Tock」と呼ばれる技術革新のモデルでは、2年ごとに製造プロセスの微細化(Tick)と、マイクロアーキテクチャの刷新(Tock)を繰り返す。今回のIvy BridgeはTickのサイクルにあたり、前世代の、32nmで製造されていたSandy Bridgeのマイクロアーキテクチャをベース(マイナーな改良はもちろん加えられている)に、新たに22nmのプロセス技術を採用している。この22nmでは、トランジスタの構造も従来までと異なる3次元構造のトライゲートトランジスタを採用しており、これも省電力に貢献しているという。

インテルの「Tick-Tock」モデル

22nmでは3次元構造のトライゲートトランジスタを採用

ユーザーイベントの開催を告知

Ivy Bridgeの発売を記念したユーザーイベント「Intel Technology Day in AKIBA 2012」が、4月29日に開催される。会場は東京・秋葉原のベルサール秋葉原で、10時~18時の開催予定。入場は無料だ。

メーカー各社やPCショップらによるIvy Bridge搭載パソコンの展示コーナーや、インテルによるプロセッサ性能の体験コーナーなど、展示スペースが豊富に設けられるほか、プレゼンテーションなどのステージイベントも計画されている。

「Intel Technology Day in AKIBA 2012」を開催

ほか、Ultrabookの体験イベントを、2012年5月10日(木)の13時~17時に、東京ミッドタウン イベントスペース ガレリア「アトリウム」で開催予定であることも発表があった。最新Ultrabookを直接体験できるイベントになるとことなので、こちらも注目だ。

5月にはUltrabookのイベントも