ソニーは25日、デジタルビデオカメラ「ハンディカム」シリーズの新モデル「HDR-GW77V」を発表した。発売は5月25日で、価格はオープン。推定市場価格は7万円前後となっている。

「ハンディカム」シリーズとしては珍しい縦型デザインのシューティングスタイルを採用している

「ハンディカム」シリーズとしては初となる防水設計を採用

「ハンディカム」シリーズとしては珍しい縦型のグリップデザインを採用したモデル。また、ビデオカメラの主用途が運動会や家族でのレジャーなどの屋外撮影であることを踏まえ、同シリーズとしては初となる防水・防塵・耐衝撃機構を採用している。防水性能は、水深5mで60分の使用が可能なIPX8相当となっており、防塵性能は、ホコリの多いシーンでも撮影可能なIP5X相当だ。耐衝撃性能は、1.5mの高さからの落下にも耐えるMIL準拠となっている。

動画(クリックすると別ウィンドウで開きます)
耐衝撃性能のデモ。落下後も問題なく動作していた(再生時間約21秒、ファイルサイズ11.0MB)

ファミリーユースをメインに想定しながらも、日常的に持ち歩けるようなスタイリッシュなデザインを採用。液晶モニター部分は90度の開閉と270度の回転が可能なヒンジ機構を備えており、液晶モニターが外側を向く状態で折りたたむとビューアが起動するようになっている。

液晶モニター部分は90度の開閉と270度の回転が可能なヒンジ機構を備える

液晶モニターを外側に向けて折りたたむと、ビューアが起動する

撮影機能としては、動画撮影時のブレを効果的に抑えるアクティブモードに対応した、光学式手ブレ補正を搭載。撮影シーンに合わせて最適な設定を適用する「おまかせオート」は、水中撮影に適した「水中モード」が新たに追加され、計99シーンに対応できるようになった。

撮像素子は1/3.91型Exmor R CMOSセンサーが採用されており、有効画素数は動画撮影時・静止画撮影時ともに、16:9時が502万画素、4:3時が376万画素となっており、静止画撮影時は「全画素超解像技術」も利用できる。レンズは焦点距離が16:9撮影時で29.8~298mm(35mmフィルム換算時、以下同)、4:3撮影時で36.3~363mmの光学10倍ズーム仕様となっており、エクステンデッドズーム時は17倍相当までのズームが可能だ。レンズのF値はF1.8~F3.4。

液晶モニターは表示画素数が92.1万ドット、サイズが3型で、記録メディアは16GBの内蔵メモリとメモリースティックマイクロ、およびmicroSD/SDHCカードが利用可能となっている。記録形式は、動画がハイビジョン画質選択時でAVCHD(MPEG-4 AVC/H.264)、スタンダード画質選択時でMPEG-2 PS、静止画がJPEGとなる。記録画素数は、動画が最大1,920×1,080ドット/60p、静止画が最大6,016×3,384ドット。バッテリーはリチウムイオン充電池が付属し、連続撮影時間は90分。

本体サイズはW32.2×D70.2×H105.5mm、本体重量は約188gとなっている。

なお、本製品にはGPS機能も搭載されており、79エリアの地図データも収録されている。


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