ハイメ・アジョンが手がけたコンセプトモデル

KDDIは、イタリアで開催される世界的な家具見本市「ミラノ・サローネ2012」において、デザイナーのハイメ・アジョンが手がけたauスマートフォンの新コンセプトモデルを展示する。

今回発表されたモデルは同社のオリジナルブランド「iida」の新コンセプトモデルと位置づけられており、大きな特徴として、スマートフォン本体にアナログ時計が組み込まれている。時計は本体側面の竜頭を手で巻いて使う仕様で、文字盤と対になっている大きな穴はストラップホールとしても利用できる。

本体側面にはボディと同色のラバー素材を使用し、手から滑り落ちにくくするなど実用性に配慮しているという。インタフェースには「INFOBAR」シリーズのスマートフォンに採用されている、中村勇吾デザインの「iida UI」を採用。

同コンセプトモデルは2パターン用意されていて、時計を搭載しないモデルもある。時計あり・なしモデル双方とも、現段階での商品化は予定されていない。

アナログ時計を組み込まないモデルは、本体上部のホールもなくコンパクトな外観

同コンセプトモデルのデザインを手がけたハイメ・アジョンは、23歳の若さでベネトングループのデザインセンター「ファブリカ」のヘッドデザイナーに任命された経歴を持つ気鋭のデザイナー。

独立後は自らを「アーティデザイナー」と称し、アートとデザインの領域を超えた活動を展開。過去に「カンペール」の靴や「ゴディバ」のパッケージのデザインなども手がけたことがある。

プロジェクト初期段階のスケッチ

ハイメ・アジョン近影

スペイン・バレンシアのアジョンスタジオでの打合せ風景

同コンセプトモデルが展示されている「ミラノ・サローネ」は、4月17日~22日まで開催されている世界三大家具見本市のひとつ。インテリア・家具分野を中心に多くの企業やデザイナー、バイヤー、ジャーナリストらが参加するほか、近年では新しいデザインの傾向やトレンド発信の場としても注目を集めている。

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