ANA(全日本空輸)は11日、今年6月からスタートする国内線の新サービスを発表した。機内だけではなく、空港ラウンジもリニューアルする"全面改装"となる。
まずプレミアムクラスには本革素材の新シートを設置。国内最大の130度までリクライニングでき、隣席とはパーテーションで仕切られプライバシーにも配慮。折りたたみではなく"一枚板"の安定感のあるテーブル、パーソナルライト(読書灯)、PC電源、USB充電ポート、小物入れなども新しく装備される。
機内食は、朝食・昼食・夕食の時間帯のメニューを「Premium GOZEN(プレミアム御膳)」、それ以外の時間帯のメニューを「Premium SABO(プレミアム茶房)」と名付け、プレミアム御膳はミシュランガイド東京・三つ星の「銀座 小十」(ぎんざ・こじゅう)、ミシュランガイド京都・大阪で二つ星の「祇園 さゝ木」(ぎおん ささき)とのコラボレーションメニューを提供。プレミアム茶房はマンダリンオリエンタル東京が監修するメニューだ。さらに、コーヒーは今まで有料だった「スターバックス ドリップ コーヒー ハウスブレンド for ANA」を無料化。現在リニューアル中の空港ラウンジ「ANA LOUNGE」は、マイレージの上級会員だけでなくプレミアムクラスの乗客でも利用できるようになる。
普通席もシートをリニューアル。鮮やかで日本らしい市松模様のファブリックを採用した新シートは、膝周りに今までより広い空間を確保。また、ペルー・アンデス山脈の高地産の豆とブラジル産ブルボン種豆をブレンドした「ANA's ORIGINAL~大空と自然の恵み~」をアートコーヒーと共同開発し、無料で提供する。
なお、新シートは12年度中に2機のボーイング777-200ER機の新造機に設置されるなど、順次取り付けられていく。