マイナビは、1978年以来毎年実施している「マイナビ大学生就職企業人気ランキング」において、2013年卒業予定者の調査結果、文系ランキング(総合・男子・女子)と理系ランキング(総合・男子・女子)各上位100社を発表した。有効回答数は16,451名。
環境や新卒採用市場の変化に伴い、「安定」より「やりがい」を重視する傾向に
東日本大震災、タイの洪水、円高、欧州の財政不安など、日本企業を取り巻く環境がこの1年で大きく変化した中、例年10月から開始していた企業の採用広報が12月から開始に変更となったが、選考開始時期は従来どおりの4月からとなり、広報期間が短縮される形となった。
その結果、企業は母集団の減少や学生の業界理解・企業理解の不足などが課題となった。また、急速に進む国際化の流れなど国内外から優秀な人材を獲得しようとする動きも顕著になり、企業の採用環境は厳しさを増している。一方学生は、年々安定志向が弱まり、やりがいを求める傾向にある。本調査の企業選社理由でも「安定している」が前年から減少する一方で、「仕事のやりがい」を求める声が高まっている傾向がうかがえた。
文系は「JTBグループ」が5年連続で総合トップ
5年連続で総合1位となった「JTBグループ」は、文系男子・女子でも首位となった。選社理由では、「やりたい仕事ができそう」が最も多く、次いで「業界上位である」「国際的な仕事ができる」などの理由で支持を得た。 2位の「ANA(全日本空輸)」は、特に文系女子から高い支持を得、「国際的な仕事ができる」「やりたい仕事ができそう」など仕事を軸にした選社理由が挙った。3位の「オリエンタルランド」も、文系女子からの人気が高い。選社理由では「やりたい仕事ができそう」「企業イメージが良い」が上位を占めた。
理系「明治グループ」が初めての総合トップに
「明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)」が、理系総合で調査以来初めてトップに立った。各分野の商品を通じて高い研究開発力と技術力を特徴に、学生からは、「やりたい仕事ができそう」「商品企画力がある」などの選社理由から支持を得た。
「東芝」は理系総合2位、男子では初めてトップに。選社理由では、「技術力が高い」が最も多かった。3位は、理系女子で2位にランクインした「カゴメ」。セミナーに参加した学生からは「参加して会社の雰囲気が良く伝わった」という声が挙った。
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