女性のセルフネイルを応援する調査機関「セルフネイルラボ」(運営元:株式会社BUDDYING)では、20代~40代の女性776名を対象に「ジェルネイル意識調査」を行った。ジェルネイルは自宅で行う人の割合が全体の約半数を占めるが、どのような仕組みでジェルを硬化させているのか、人体への影響はあるのかについて正しい知識をもっている女性は少数であることがわかった。

WHO世界保険機構の国際がん研究機関(IARC)は2009年7月29日、これまで発がん性があるとされていた紫外線UVB(周波数280~315nm)と同じように紫外線UVA(315~400nm)にも発がん性があるとの発表をしたが、市場で販売されているジェルネイル用のジェル硬化UVライトには一部該当するものが含まれている。最近は、人体への影響が少ない405nm以上の波長のLEDライト製品も発表されているが、硬化ライトに紫外線が使われていること自体「知らなかった」「気にしていない」という人が61.5%にものぼった。また、「UVより肌にやさしいLEDライトがあれば利用したいですか」との問いには、47.8%の女性が「利用したい」と回答。

ジェルネイルキットなどを使用すれば、自宅でも簡単にジェルネイルができる。そのため自宅でジェルネイルをする女性は約半数にものぼる

UVライトの存在を知っている女性は4割未満

普段は自宅で気軽にネイルするセルフネイル、仕上がりのキレイさを求める大切な日はネイルサロン、というように日常と記念日等で使い分ける傾向があるようだが、では日々自宅で同じ場所に繰り返し紫外線を当てることで影響はないのだろうか。「ふるかわメディアクリニック」副院長の古川直子先生は以下のように警鐘を鳴らす。

「良くないのはUVライトを使い続けること(照度・回数・時間)。波長の長いUVAが肌の奥まで到達し、皮膚を主体とし人体にさまざまな影響を及ぼす可能性がある。ジェル硬化ライトは低電圧のため、日焼けマシンや医療器具のようにすぐ影響のでるものではないが、繰り返し照射使用することで、照射部位の皮膚への影響が懸念される。」

美容や健康のために普段日焼け止めを塗るなどしている人も、爪に自ら紫外線を照射して肌を傷めつけている可能性は高い。美しくありたいと願ってしたことが、逆に肌へのダメージを引き寄せている可能性もある。

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