AMDは、GLOBALFOUNDRIES(GF)とのウェハ供給契約を改定したことを発表した。同改定により、AMDとGFは、2012年の交渉ベースによるウェハ価格機構に合意したこととなる。

今回の契約についてAMは「ウェハ供給契約の改定は、AMDとGfが長期の戦略的ビジネスパートナーとして引き続きコミットしていくことを示しています」とコメントしている。

具体的な改定された合意事項としては、両社は、2012年、テイク・オア・ペイ協定にもとづく、交渉によって決定した価格でウェハ価格機構を決定した後、2013年におけるウェハ価格の枠組みを定め、2011年の修正で定められたAMDの2012年四半期ごとの追加支払い義務を免除することに合意したことがまず1点目。

2点目としては、AMDが所有しているすべてのGF株式をGFへ移行することに同意したこと。そして3つ目は、GFが一定期間GFのファブで特定の28nm APU製品を製造するAMDとの独占契約を放棄したというものとなっている。これにより、AMDはGFに対して、現金払いで4億2500万ドル支払うことを承諾。そのうち1億5000万ドルは2012年3月5日までに支払われるほか、残りの支払い額のうち、5000万ドルが2012年7月2日までに、さらに5000万ドルが10月2日までに、そして残りの1億7500万ドルが2013年第1四半期に支払われる予定となっている。また、AMDはGFに対して、2012年10月2日までの支払い分と2013年の第1四半期までの支払い分の約束手形を発行したという。

なお、AMDでは、この現金払いの4億2500万ドルと非現金残余から成る計7億300万ドルを、2012年第1四半期に特別損失として計上する見込みだとしている。