2月11日(土)より公開される映画『逆転裁判』の完成披露トークイベントが16日、グランドハイアット東京にて行われ、主演の成宮寛貴ほか、斎藤工、桐谷美玲、柄本明、石橋凌、中尾明慶、監督の三池崇史が登壇した。
本作は、2001年にゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売されて以来、ニンテンドーDSやパソコンなど様々なプラットフォームで展開され、シリーズ累計売上420万本というメガヒットを記録した大人気ゲーム『逆転裁判』を映画化した作品。物語は犯罪増加のためにスピード結審を優先させ、わずか3日で判決を下すという「序審裁判」が導入された近未来が舞台で、熱血漢の新米弁護士・成歩堂龍一(成宮寛貴)が無実を勝ち取るため奮闘する姿を描いている。
三池組映画に初出演となった成宮は「監督は見た目からして怖いのでドキドキしていましたが、一言で言うと天才。毎日何が起こるかわからなくて、ワクワクしながら撮影していました」と振り返りつつ、「三池さんって甘くていい匂いがするんですよ」という成宮のフリには、三池監督が「甘い加齢臭でしょ?」とすかさずつっこみを入れた一幕も。成歩堂の役作りについては「髪型など完全なコスプレなので、慣れるまでは何度も鏡を見て『これは僕なんだ』を言い聞かせていた」というエピソードを語った。
ライバルの天才検事・御剣怜侍を演じた齋藤は「とにかく美術や衣装、ヘアメイクも含めてものすごいクオリティとスケール。そういうものに気持ちを持ち上げられて、高揚しながらお芝居ができました」と演技へのモチベーションに繋がったことを明かした。また、ゲーム『逆転裁判』の大ファンだという桐谷は「このお話を頂いた時には、大声を出して感激しました。本当に夢が叶った気持ちでいっぱいです」と興奮気味に語っていた。桐谷は霊媒師の卵で成歩堂の助手の綾里真宵役を務める。
その他イベントでは、成宮、齋藤、桐谷の3人がセットの証言台に立ち「異議あり!」なエピソードを告白し、他のメンバーが「異議あり」「異議なし」の札で判定するという企画も。成宮は以前好きだった女性にサプライズなプレゼントを用意したが、相手は驚くどころか「くれるとわかっていた」と言われたことに異議を唱えた。これに対し6人は満場一致で成宮の異議ありに「異議なし!」の判定を下し、成宮は「救われました」と安堵の表情を浮かべた。斎藤は、レンタルビデオ店にて自分の出演作を目立つところに置くことを明かし、成宮からも「(自分が載る)雑誌は目立つところに並べますよ」と「異議なし!」の同意を得ていた。
その後の完成披露試写会でも同じく7人が登壇し、舞台あいさつを行った。三池監督は「ゲームを映画化したものってだいたいこんなんじゃないのって思われている常識を壊せるかな」と自信を覗かせたが「劇場のすみで皆さんの反応を観察しているので、どうかやさしくしてください」という一言には会場から笑いが起こっていた。
そして、観客を前にした成宮は「CGを駆使した映画はハリウッドや中国にかなわないなと思っていましたが、この映画で日本のCGを使った映画の未来も明るいと思いました。新感覚の作品」と映画を力強くアピール。ラストには「三池監督はそのハプニングをNGとしない監督で、ハプニングがそのままOKに使われたシーンもあります。(この映画は)ライブなんです」、「映画というのは出演する僕らがいくら面白いといっても実は効果がないんですよ。見ていただいた皆さんがもし面白いと感じたら、僕らと一緒に応援してください」」とファンへのメッセージを伝えた。
映画『逆転裁判』は2月11日(土)より全国ロードショー。配給は東宝。
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