俳優の阿部寛、女優の新垣結衣らが15日、東京・有楽町朝日ホールで行われた映画『麒麟の翼』の完成披露試写会に出席した。
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『麒麟の翼』は、東野圭吾原作の"加賀恭一郎シリーズ"最新作を映画化した作品。東京・日本橋の麒麟像の下で男性の刺殺体が発見され、刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は、独自に捜査を進めるが、"なぜ被害者は刺されたまま助けも求めず、8分間も歩き続けたのか? 誰に何を伝えようとしていたのか?"という推理の限界にぶつかってしまう。加賀はすれ違う心が起こした哀しい殺人事件の真実を見つけ出せるのか――というストーリーで、昨年4月には、前作の『新参者』がTVドラマ化されている人気シリーズ。映画は、28日から全国公開予定。
舞台あいさつには、阿部、新垣のほかキャストの田中麗奈、松坂桃李、三浦貴大が出席。歌手のJUJUも駆け付け、主題歌『sign』を熱唱し会場を盛り上げた。TVドラマに引き続き、加賀を演じる阿部は、「人に気持ちを伝えるのは大切なこと。恥ずかしがったり、遠慮したりしないで、身近な人に大事な想いを伝えるきっかけになれば」とPR。容疑者の恋人・中原香織を演じる新垣は、「グッとくる場面がいっぱいある。香織は最後まで恋人のことを考えて行動してた。信じたい気持ちもあるけど疑うこともあり……。結構、撮影中はしんどかったですが、やりがいはありました」と撮影を振り返ると、阿部は「今回の撮影は楽しかったですね。登紀子が更にパワーアップしてて、今回は加賀の人間味が出ていると思います」とコメント。看護婦・金森登紀子を演じる田中は、「加賀を唯一叱れる役だったので、母親のように真正面から叱りました」と笑顔をのぞかせた。
今年、阿部、新垣、松坂の3人は年男年女だそうで、「48歳になりますが、この作品でも裸になっているように、恥ずかしい事も怯まないでやっていきたい」(阿部)、「色んな作品に関わって、龍の如く登っていきたい」(松坂)とそれぞれ抱負を語ったが、新垣は「食生活を改めたい。大好きなものがみんなドロッとした動物性の脂が多いものなんです」と意外な一面を告白し、「体の中はドロドロ。野菜を摂って健康的になりたい」と決意を語った。一方、田中は今年厄年だそうで、「役者にとっては、"役がつく"ということで縁起が良いんですよね?」と阿部に確認すると、「僕も厄年の時、たくさん仕事をした。『結婚できない男』とかね(笑)」と返され、田中は「『結婚できない女』かぁ……。良い出会いがあるように精進します」と意気込んでいた。