急性肝不全のた20日に61歳で死去した映画監督の森田芳光さんの通夜が23日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれ、役者広司、佐藤浩市、松山ケンイチ、貫地谷しほりら著名人を含めた約700人が参列した。
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松田優作主演の『家族ゲーム』(1983年公開)をはじめ、一大ブームを巻き起こした渡辺淳一原作の『失楽園』といった話題作を次々と発表した映画監督の森田芳光氏。2012年3月24日公開予定の『僕達急行 A列車で行こう』が遺作となる。
1997年公開の『失楽園』で主演を務めた役者広司は、この日から公開した『山本五十六』の初日舞台あいさつを終えてからの参列。「体調が悪いとは聞いていませんでしたので本当に驚いています」と感想を延べて、「独創的でモダンで誰の真似もしていない森田さんの映画が大好きでした。『失楽園』では、宣伝で全国を一緒に回りました。監督はお酒が飲めなかったんですけど、一緒に夜遊びして楽かったですね」と故人との思い出を語った。1989年に公開された『キッチン』で映画初出演にして初主演を果たした川原亜矢子は「私が18歳の時に映画の道に導いてくれた人が監督。映画の後に海外に行き、帰国してからご挨拶しようと思っていましたが、出来ずに今日を迎えてしまいました。元気な時にお会いしたかったてす。再会が酷でしたね…」と大粒の涙を流していた。
遺作となる『僕達急行 A列車で行こう』にヒロインとして出演した貫地谷は「信じられなくて。今でも信じられないです……」と故人を思い出して思わず涙。「撮影中は凄くお元気で一生懸命演技指導されてました。映画の打ち上げの時はお元気でしたよ。ゆっくり休んでください……」と話していた。
この日訪れた主な著名人は以下の通り(順不同)。八千草薫、役所広司、木村佳乃、川原亜矢子、高田文夫、鈴木亮平、松山ケンイチ、佐々木蔵之介、塚地武雅(ドランクドラゴン)、堺雅人、伊東美咲、秋吉久美子、石田ゆり子、小池栄子、ピエール瀧、小林薫、鈴木京香、深津絵里、堤幸彦、佐藤浩市、貫地谷しほりほか。