オーエスプラスeは25日、台湾のOptoma製のフルHDプロジェクター「HD83S1」を12月1日より発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は40万円前後となる見込み。既発売のフルHD対応機「HD82」の後継となるモデルだ。
発表済みの「HD33S1」と同様にDLP Linkによる3D表示が可能なDLPプロジェクター。DLP Linkは左目用と右目用の映像の間に、3Dメガネ左右のシャッターを切り替える信号を投写を行うというものだ。これにより、エミッター(同期ユニット)なしで映像とメガネの同期が可能になり、視聴ポジションの制約や右目用・左目用映像の二重映り(クロストーク)を大幅に低減している。
また、高級機にふさわしく調整項目も充実。R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の3原色にC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)と3つの補色を利用することで色の再現性を高める「BriliantColor」や、画像に応じてエッジを強調したり自然な動きを再現したりという処理を選択できる画質調整機能「Pure Engine」を搭載。そのほか、「HD33S1」にない機能として、「DynamicBlack」や「CMS(カラーマネジメントシステム)」を備える。DynamicBlackは、暗いシーンと明るいシーンによりメリハリを付けることで50,000:1という高いコントラスト比を実現する機能。一方のCMSはR・G・B・C・M・Yの各色範囲を個々に調整できるものだ。
その他の仕様は、パネルが0.65型・1,920×1,080ドット表示のDMDで、輝度が1,600ルーメン、投影サイズ(投影距離)は30型(1.5m)~302型(12.5m)、消費電力は395W(「ブライトモード」時)/335W(「ノーマルモード」時)/0.5W以下(待機時)となっている。また、HD33S1にはない機能として、レンズシフト機能を搭載。
接続インタフェースは入力がHDMI×2系統、コンポジット×1系統、コンポーネント×1系統、D-Sub15ピン×1系統のほか、トリガー出力×1系統、USB×1基、VESA 3Dポート×1基を備える。
サイズはW370.9×D498.6×H199mm(突起部含まず)、重量は8.4kg。なお、製品には3D視聴用のメガネが1本付属する。