新海誠監督作品のプロデュースを始め、インディーズアニメーションを数多く手がけるコミックス・ウェーブ・フィルムは、オリジナルアニメーション『この男子、宇宙人と戦えます。~僕らのセカイのまもり方~』のDVDを2011年11月18日に発売した。価格は2,100円。
本作品の監督である山本蒼美氏は、中学生のときに観た新海誠監督の『ほしのこえ』に強い衝撃を受けて映像制作に目覚め、10代後半にして、BL系同人ゲームのOPムービーやPVの映像監督を務める。っそしてiPhoneアプリ「朗読少女」の「乙葉しおりの文豪日和」の映像でも高い評価を受け、業界の各賞を受賞。そして、現在21歳という若手実力派アニメ作家が、ついにオリジナルアニメーション『この男子、宇宙人と戦えます。~僕らのセカイのまもり方~』にて、商業デビューをはたした。
独学からくる自由な発想、抜群のデザインセンス、ビビッドな色使い、女性作家ならではのキャラクター造形。それらが山本蒼美氏の紡ぐ痛々しくも美しい人間ドラマと織り成され、荒削りながらも、作品の深部にある"想い"に共感し自然と涙が溢れ出るアニメーションとなっている本作。メインキャラの3人は、主人公の少年カカシを木村良平、能天気な有川を豊永利行、俺様系暴君・シロを平川大輔がそれぞれ担当する。
そして主題歌は、志方あきこが歌うオリジナル新曲「透明ノスタルジア」。この曲は前々からファンだった監督のラブコールに応え、志方あきこ自身が作品の世界観をイメージして書き下ろしたものとなっており、山本蒼美監督の世界に志方ワールドが彩りを加えている。
■『この男子、宇宙人と戦えます。~僕らのセカイのまもり方~』ストーリー概要
"セカイ"は突如、宇宙人の侵略にあった。
ある日、丘の上で倒れていた記憶喪失の高校生カカシは、「宇宙人臨時対策本部」の職員・有川に拾われる。なぜか“セカイ”で唯一宇宙人と戦える力を秘めていたカカシは、能天気な有川とその上司である俺様系のシロに保護され、男三人の奇妙な共同生活が始まる。
どこかにいるであろう両親や友人のために彼は今日も宇宙人と戦っている。
そんなカカシをやさしく見守る有川。厳しくもカカシを気遣うシロ。
アメとムチのような二人との暮らしに、カカシは戸惑いながらも馴染んでいく。
しかし、カカシが戦う理由を失った時、事態は急変する。
それぞれの想いがすれ違い、そして……
今回リリースされたDVDには、『この男子、宇宙人と戦えます。~僕らのセカイのまもり方~』の本編映像(約28分)に加え、特典映像として「山本蒼美の初期作品集」(3タイトル)が収録されている。
(C)Soubi Yamamoto/CoMix Wave Films |