熊本市交通局はこのほど、「Yahoo!オークション 官公庁オークション」を利用し、実際に営業運転が行われた市電車両など25品を出品すると発表した。

今回の取り組みは大阪市交通局、伊丹市交通局と協働して行われる。公営交通のPR拡大と収支の改善、環境負荷の軽減が目的で、3都市が出品時期などを合わせ、相乗効果を呼び起こして注目を高めるのもねらいという。

熊本市交通局は廃車となった5000形車両を出品

熊本市交通局が出品する25品の中には、1976年に西日本鉄道から譲り受け、2009年頃まで営業運転が行われた二軸ボギー連接電動客車5015号(5000形)も。その他、電車側面表示板や電車側面系路図、電車ブレーキ圧力計、電車笛弁などが売却される。

入札に際しては、「Yahoo!オークション熊本市交通局公有財産売却ホームページ」から参加申込みを行う。申請期間は10月24日午後1時より11月11日午後2時まで。その後、11月16~18日に現地説明会(下見会)が熊本市交通局大江局舎および上熊本車両基地で行われる。事前に申し込んだ上で現地説明会に参加し、出品物を直接見ることもできる。

入札期間は11月28日午後1時から、12月5日午後1時までとなる。落札者は12月14日までに契約を締結して契約保証金を納付し、12月19日までに売払代金を納付しなければならない。

なお、同じく今回が初出品となる伊丹市交通局からは、営業で使用した大型乗合バス(いすゞ製、平成11年式)を出品。大阪市交通局では、地下鉄や市バスで使用した車両部品や表示板など、50品を用意しているとのこと。