大垣共立銀行はこのほど、沖電気工業と富士通が共同開発した次世代ATMソフトウェアを採用し、次世代ATM「Web-ATM」(※)の取り扱いを11月から開始すると発表した。「Web-ATM」導入により、多機能な画面表示ができ操作性が向上するとともに、キャンペーン情報などさまざまなメッセージの発信が可能となるとしている。

※)次世代ATM「Web-ATM」とは、従来のATMに搭載していたソフトウェアをセンターサーバに搭載し、ATMとセンターサーバがWeb技術で連携するシステム

「Web-ATM」の具体的なサービスとして、取引件数の多い、「預入れ」「通帳記入」「引出し」「振込」「宝くじの購入」「残高照会」の6つの取引は単独のボタンとし、他の取引は「お得なサービス」「ためる・ふやす」「便利なサービス」「安心してご利用」「その他のお取引」の5つに分類し、カテゴリ別ボタンに振り分けて、使いやすい画面とする。

「らくらく操作」ボタンにより、ボタンや文字を大きくし、操作を音声で分かりやすく案内。また、春・夏・秋・冬に合わせた季節感あふれる親しみのある画面背景とする。

ATM取引の疑問や商品・サービスの関心に応え、「お知らせ」欄でキャンペーン情報やサービス・イベントなどの内容を案内。「ご利用案内」ボタンにより、ATM取引の制約や取扱手数料などを説明。「資料請求」ボタンにより、顧客が興味を持った商品・サービスの資料を請求することができる。

さらに、顧客個人宛のメッセージを発信。誕生日や取引開始から1、5、10年後(以降は5年ごと)に取引した顧客に、「お誕生日」「ご愛顧感謝」メッセージを表示する。

取扱開始時期は2011年11月を予定しており、「Web-ATM」の展開店舗を順次拡大し、2012年9月までにATM全台(ゼロバンクATMを除く)を「Web-ATM」に切り替えていく。11月の本格展開に先立って、岐阜支店・羽島支店・小牧支店・有松支店の4カ店で9月下旬から試行運用を行っている。

また、2013年1月(予定)から、顧客ごとのオリジナルATM画面を作成できるサービス(顧客が取引ボタンの組み合わせを自由に選択することが可能)や、顧客に応じた最適な商品をATM画面でご案内するサービスも展開していく。