エプソン販売は28日、ホームシアター向けプロジェクター「ドリーミオ」シリーズの3D対応モデル「EH-TW8000W」「EH-TW8000」「EH-TW6000W」「EH-TW6000」を発表した。いずれも価格はオープンで、10月27日より順次発売される。推定市場価格はEH-TW8000Wが32万円台後半、EH-TW8000が29万円台後半、EH-TW6000Wが22万円台後半、EH-TW6000が19万円台後半となっている。

「EH-TW8000W」

「EH-TW8000」

「EH-TW6000W」

「EH-TW6000」

4モデルとも、同社のプロジェクターとして初となる3D再生に対応した製品。3D再生で現在主流となっている「フレームシーケンシャル方式」を採用し、右目用と左目用の映像を高速で交互に表示させる。一般に同方式を用いた3D再生の場合、映像が暗くなりがちだが、同社が今回発表したモデルでは230Wの高出力を確保するE-TORLランプと、新開発のパネル駆動技術「Bright 3D Drive」を搭載。480Hz駆動に対応することで、3D視聴時の輝度低下の原因となっていた3Dメガネのシャッターによるブラックアウトタイムの短縮を実現した。なお、4モデルとも3D視聴に必要な専用メガネが1セット付属する。

Bright 3D Driveが480Hz駆動を実現し、メガネのシャッターが閉じる時間を短縮。これにより、従来は暗くなりがちだった3D映像を明るくすることに成功した

また、EH-TW8000WとEH-TW6000Wは、HDMI信号を無線転送する「WirelessHD」に対応したトランスミッターが付属。これをBDプレイヤーなどの再生機器に接続することで、再生機器からプロジェクターへ映像を無線で転送できるようになる。

接続インタフェースは4モデル共通のものはHDMI×2、コンポジット×1、コンポーネント×1、D-Sub15ピン×1、RS-232C×1、外付け3Dエミッター用端子×1となっており、EH-TW8000W/TW8000のみトリガーアウト×1、EH-TW6000W/TW6000のみUSB2.0(タイプA)を備える。なお、EH-TW6000W/TW6000のみ10W×2のスピーカーを内蔵する。

2基のHDMIをはじめ、豊富なインタフェースを搭載

その他の主な仕様は次の通り。4モデルとも3枚の液晶パネルを用いる3LCD方式で、液晶パネルはEH-TW8000W/TW8000が0.74型TFT、EH-TW6000W/TW6000が0.61型TFT、各パネルの表示画素数は4モデル共通で1,920×1,080ドット、輝度はEH-TW8000W/TW8000が2,400ルーメン、EH-TW6000W/TW6000が2,200ルーメン、再現色数は4モデルとも約10億7000万色、コントラスト比はEH-TW8000W/TW8000が200,000:1、EH-TW6000W/TW6000が40,000:1、投影サイズは4モデルとも30型~300型となっている。

消費電力はEH-TW8000W/TW8000が364W(明るさ「高」時)/0.27W(スタンバイ時)、EH-TW6000W/TW6000が372W(明るさ「高」時)/0.26W(スタンバイ時)だ。

本体サイズはEH-TW8000W/TW8000がW466×D395×H140mm、EH-TW6000W/TW6000がW420×D365×H137.3mm、重量はEH-TW8000Wが約8.5kg、EH-TW8000が約8.3kg、EH-TW6000Wが約6.2kg、EH-TW6000が約6kgだ。

なお、同社では今回の3Dモデル4製品を体験使用できる常設展を11月19日~12月18日に東京の京急 EX イン品川駅前および大阪の関西心斎橋ビルで開催するほか、10月22日より全国11都市で体験利用できるイベントを開催する。詳細は「ドリーミオ」シリーズのウェブサイトを参照のこと。