富士急行の旧富士吉田駅が1日、「富士山駅」に駅名変更した。デザイナーの水戸岡鋭治氏の全面サポートでリニューアルも行われ、富士山観光のアクセスも整備された。16日には羽田空港までの高速バスも運行開始する。

JR九州の800系や、和歌山電鉄貴志川線「たま電車」、富士急行「富士登山電車」などのデザインを手がけた水戸岡鋭治氏が、富士山駅のリニューアルにも携った

リニューアルにともない、富士山の玄関口にふさわしいシンボルとして、朱塗りの大鳥居(高さ7m)が出現した。待合室はコンコースに移設され、四方をガラス張りとした開放感のあるデザインに。プラットホームには富士山を眺望できる展望デッキも設置される。

駅ビルの玄関には、高さ約7mの朱塗りの大鳥居が

コンコースには四方ガラス張りの待合室が出現

ホーム上には富士山を眺められる展望デッキを設置

6階建てのビルの屋上には展望テラスが設置される

また、富士山五合目登山バスの運行経路が、原則として富士山駅始発(一部河口湖駅始発)になるほか、吉田口登山道一合目からの登山に便利な「馬返しバス」も16日に登場。同日には、富士急行と京浜急行バスによる高速バス「羽田空港~富士山駅線」も運行開始予定(認可申請中)で、富士急ハイランドや河口湖駅にも停車するとのこと。

高速バス「羽田空港~富士山駅線」では、富士急行と京浜急行バスの車両を使用

これらの整備により、富士山駅は文字通り、富士山観光の拠点駅となる。