ジョブズ氏がApple新キャンパス建設計画を説明 -「まるで着陸した宇宙船」

 

6月7日(米国時間)に米AppleのCEOのSteve Jobs氏が米カリフォルニア州クパチーノ市の市議会に出席し、同社の新キャンパス建設計画について説明した。広大な土地全体に木を植え、その中に12,000人の社員が働けるサークル型のビルを建てる。建物は4階建てと高くはなく、森と巨大なリングのコントラストが目を引く完成予想のスケッチを指してJobs氏は、新メインビルを「まるで宇宙船が着陸したように見える」と表現した。

クパチーノにある現在のApple本社は収容人数が2,600人程度で、今のAppleには小さすぎる。クパチーノ地域で働く約12,000人の社員は、同社が周辺の約60カ所に所有または借りているビルに分散しているのが現状だ。新キャンパスは、同地域で働く社員を1つのビルで収容できる規模になる。

場所はかつてHewlett-Packard (HP)のコンピュータシステム部門のオフィスがあった場所だ。Jobs氏は子供の頃に、あこがれていたBill Hewlett氏に直接電話をかけて、HPのクパチーノ・キャンパスでの夏休みのアルバイトを得たことがある。またApple共同創業者のSteve Wozniak氏がHPで働いていたときのオフィスも、Appleが新キャンパス建設を希望する土地の中にあった。Jobs氏らが個人的に深い思い入れのある場所と言える。

旧HPキャンパスは、すでにAppleが購入済みで、現在は小さなオフィスビルが複数点在し、広い駐車場が広がっている。まず現在3,700本の木を6,000本に増やし、全体を緑豊かな公園のように変える。駐車場はメインビルの地下と、4階建ての立体駐車場にまとめ、これにより駐車場の地上面積は90%減になるという。

メインビルの建設には、Appleが世界各国でユニークかつ機能的なデザインのApple Storeをオープンさせてきたノウハウを注ぎ込む。例えば、カーブしたガラスで全体が覆われた側面が近未来的な雰囲気を醸し出しているが、これにはApple Storeで巨大な特注ガラスを用いてきた経験が生きるという。Jobs氏は「建築を学ぶ学生が見学に来るだろう。それぐらい素晴らしいものになる」とアピールした。市議会では建築家の名前は明らかにされなかったが、San Jose Mercury紙は英国の建築家Norman Foster氏だと報じている。メインビルのほか、キャンパス内には講堂、フィットネスセンター、研究開発施設、天然ガス発電施設などが設けられる予定だ。

全体がサークルなので、側面はすべてカーブした特注ガラスが用いられる

3000席が用意されるというカフェテリア

市議の反応は良好で、市長のGilbert Wong氏は「われわれが拒否する理由はまったく見あたらない」と歓迎している。環境影響調査や公聴会を経て、2012年後半に市議会が最終的な判断を下すことになる。Appleは2012年後半の着工、2015年の本社移転を希望している。なお新キャンパスが計画通りに実現しても、現在の本社ビルは維持するという。

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