米Appleは3月23日 (現地時間)、Macソフトウエアエンジニアリング担当のシニアバイスプレジデントBertrand Serlet氏が、同社を退社することを発表した。「プロダクトよりもサイエンスに費やす時間を増やすため」、長年勤めてきたAppleを離れるという。後任には過去2年間Mac OS Xの開発を率いてきたCraig Federighi氏が就く。

WWDC 2009でMac OS X Snow Leopardを説明するBertrand Serlet氏

Craig Federighi氏

Serlet氏はXerox PARCに4年間在籍した後、1989年にNeXTに入社。AppleによるNeXT買収に伴い1997年にAppleに移籍し、Mac OS Xの設計・開発に深くかかわってきた。NeXT時代から22年間、Steve Jobs氏と歩みを共にしてきた人物だ。

Federighi氏もNeXT出身で、Appleに移った後に退社。10年間AribaでCTOなどを勤め、2009年にMac OS X開発の責任者としてAppleに復帰した。現在の役職はMac OSソフトウエアエンジニアリング担当のバイスプレジデント。