凸版印刷は、証券印刷の製版技術を紙カートン(紙器)に応用し、偽造防止機能を付与した「セキュリティパッケージ」の販売を2月初旬より開始する。

セキュリティパッケージは、マイクロ文字や、専用フィルタの利用で隠し絵柄が浮かび上がる潜像模様などを、絵柄に組み込んで印刷することで、一般のスキャナーやコピー機による複製が困難な偽造防止機能を付加した紙カートン。

証券印刷の製版技術を用いており、紙カートン上に直接セキュリティ機能を付加しているため、真贋判定ラベルを貼り付ける場合と比べると、納期やコストを約2割から3割削減することが可能となっている。

主な特長としては、デザインの一部に文字高さ約0.3mm以下の微細文字を組み込むマイクロ文字や、単色の印刷部分に検証用フィルタを重ねると、隠し絵柄が浮かび上がる万線潜像のほか、カラー印刷の写真や絵柄などの中に、最大4つの隠し絵柄を入れることができ、検証用フィルタで真贋判定が可能となるカラー万線潜像を採用。

また、より高いセキュリティ性が必要な場合には、オプションとして真贋判定ラベルとの併用もできるとのこと。