いすみ鉄道(千葉・大多喜町)はこのほど、自社養成乗務員訓練生の2期生の希望者受付を開始した。同社独自のユニークな制度で今回が2回目。訓練費用700万円を支払うと、国交省の動力車操縦免許の資格取得をめざした訓練を受けられるという。試験合格後はいすみ鉄道の正社員または契約嘱託運転士として、実際に週2日~5日の乗務ができるとのこと。
エントリーは市販の履歴書をいすみ鉄道に郵送して応募する。受付は2月10日まで(必着)。このエントリーは正式募集に先立って受験希望者を募るもので、必ずしも受験義務は伴わない。ただし、正式募集時に希望者多数の場合はエントリーした希望者が優先されるとのこと。今後は2月初旬に説明会を実施。3月上旬に適性検査、身体検査を実施する。訓練生に合格した場合、4月1日付けの採用となる予定。応募のあて先などは同社のWebサイトに掲載されている。
同社の自社養成乗務員訓練生は2010年から開始。前回は100件以上の問い合わせがあり、4名が訓練生として入社試験に合格したという。まずは9月の国交省の学科試験に向けて、週に1回の講習と自宅学習による学科教習を実施。合わせて実際の列車にて線路確認や乗客サービスを学習する。学科試験合格後は2ヶ月間の実技訓練を実施し、国交省の技能試験を受験。合格後はいすみ鉄道の乗務員としてOJTを受ける。訓練中は同社規定の賃金が支払われるとのこと。