Intelは2月8日(米国時間)、同社プロセッサ「Itanium」の最新世代となる「Itanium 9300(開発コードネーム:Tukwila)」を発表した。価格は1,000個受注時で8万7,350円からとなっている。

Itanium 9300は動作周波数が1.60GHz(2コア)でL3キャッシュが10MB、ターボブーストテクノロジー非対応の「Itanium 9310」、動作周波数1.33GHz(4コア)でL3キャッシュが16MB、ターボブースト対応の「Itanium 9320」、動作周波数1.46GHz(4コア)でL3キャッシュ20MB、ターボブースト対応の「Itanium 9330」、動作周波数1.60GHz(4コア)、L3キャッシュ20MB、ターボブースト対応の「Itanium 9340」、動作周波数1.73GHz(4コア)、L3キャッシュ24MB、ターボブースト対応の「Itanium 9350」の5製品が用意されている。

Itanium 9300番台の概要

同プロセッサは前世代Itanium比で、最大8倍のシステム・インターコネクト帯域幅、最大5倍のメモリ帯域幅のほか、DDR3コンポーネントの採用により最大7倍のメモリ容量をサポートしている。

また、第2世代バーチャライゼーション・テクノロジーを搭載。チップセットはIntel 7500に対応し、仮想マシンに対しI/Oデバイスを直接割り当てることで、従来以上の効率化を実現することが可能だ。

さらに、同社が今後発表する予定の「Intel Xeon プロセッサ(開発コード名:Nehalem EX)」や「Intel QuickPath インターコネクト」のほか、スケーラブル・メモリ・インターコネクト、Intel 7500 スケーラブル・メモリ・バッファ、共通のI/Oハブなどいくつかのプラットフォーム・コンポーネントを利用することができる。

なお、Itanium 9300番台の後継となる次世代のItanium(開発コード名:Poulson)では、最新のマルチコア・アーキテクチャ、インストラクションおよびハイパースレッディングの強化、新しい信頼性機能などが追加される予定となっている。