組み込みシステム向けの開発ツールメーカーであるスウェーデンIAR Systemsは、セイコーエプソン製ドライブレコーダ専用IC「S2S65A30」を搭載したドライブレコーダ開発プラットフォームキットの提供を開始したことを発表した。価格は13万円(税別)となっている。

ドライブレコーダ開発プラットフォームキット

同キットにはエプソンからドライブレコーダアプリケーションのサンプルソースコードがロイヤリティフリーで提供されいるため、ドライブレコーダ開発期間の短縮が可能となる。

S2S65A30はARMコアを内蔵したICであり、キットとしてCMOSカメラ、およびビデオデコーダ搭載アナログカメラ接続ボードによりアナログカメラの接続が可能。

また、サンプルのアプリケーションにより、同時に2台のカメラの画像を録画(キットに含まれるカメラボードは1枚、カメラは別途用意が必要)や、音声録音(マイクは別途用意が必要)、録画データの保存先としてのSDカード/CFカードの選択が可能といった機能が実現可能なほか、常時録画、またはGセンサなどによるイベント録画の選択(Gセンサは別途用意が必要)やUSBインタフェースでのPC接続による、PC上で録画データの再生といった機能も行うことが可能である。

加えて、IARのARM開発環境として統合開発環境「IAR Embedded Workbench(kick start edition 32KB制限版)」およびIAR J-Link(JTAG-ICE)も同梱されている。