XilinxとARMは10月19日(米国時間)、XilinxのFPGA上でARMのプロセッサとインターコネクトテクノロジを利用できるようにする提携契約を行ったことを発表した。

同提携により、Xilinxのプログラマブルプラットフォームに、性能を最適化したARMセルライブラリや搭載メモリを使用した、「ARM Cortex」のIPを搭載することが可能となる。また、両社は、次世代の「ARM AMBA」インターコネクトテクノロジをFPGAアーキテクチャ向けに拡張および最適化するための協業を実施していくことも明らかにした。

この提携は、XilinxがARMテクノロジを全面的に採用し、ARMプロセッサの強みを生かす意志表示となる。これは、Xilinxの顧客およびエコシステムデベロッパに対し、自分たちのIPやソフトウェア開発を幅広く共有および再利用できるような、柔軟なコンピューティングプラットフォームを提供することを意味するとXilinxでは述べている。

両社は、XilinxのFPGAとARMのIPテクノロジによるより最適なエコシステムの実現に向けて、すでにCadence Design SystemsやCAST、Denali、Mentor Graphics、Northwest Logic、Omiino、Sarance、Synopsys、XylonといったオンチップファブリックのスタンダードでARMプロセッサと連携している多くのIPプロバイダやEDAベンダと協力し、AMBA仕様の次世代バージョンのサポート態勢を整えることに成功している。

なおXilinxでは、この次世代インターコネクトが実現すると、32ビットのプロセッサIPが利用可能な次世代プログラマブルプラットフォームの簡素化および拡張が実現するだけでなく、同社のターゲットデザインプラットフォームの戦略でもある「ソケッタブル IP」に適合した規格定義が可能になるとしている。