10月15日は「世界手洗いの日」。日本ユニセフ協会は、新型インフルエンザなどの感染症を予防する手洗いを広めようと、子どもが楽しく覚えられる「世界手洗いダンス」を作った。「世界手洗いの日」の公式サイトでは、女の子が独特のリズムに合わせてユニークなダンスを踊る動画を公開中。一度見るとはまってしまうかも……。

ズンズンと響くリズムと「アワアワアワワ~」「ブラブラブンブン」といった掛け声に合わせ、「あわわちゃん」というキャラクター役の女児が手のひらをこすりあわせたり、手の甲を洗いながら左右に動いたり――。このダンスの振り付けを担当したのは、テレビなどで活躍するダンサーの森山開次さん。聖路加看護大学の小口江美子教授が監修しており、このダンスを踊ることで、手洗いが必要な、手のひら、甲、指の付け根、親指周囲、爪の間、手首の6カ所を順序よく洗えるという。10月末までにこのサイトから参加登録すると、ダンスのDVDや、手洗いのポイントを紹介したポスター、パンフレットを無料でもらうこともできる。

「世界手洗いの日」の公式サイトで紹介されている「世界手洗いダンス」

同協会によると、世界で毎年880万人の子どもが予防可能な病気が原因で命を落としており、せっけんを使って正しく手を洗うことで、その原因となっている下痢性疾患や肺炎を予防し、年100万人の命が守れるという。そこで正しい手洗いを広めようと、国際衛生年であった昨年、ユニセフなどの国際機関や大学、企業が連携。10月15日を「世界手洗いの日」に定めた。

日本でのプロジェクトは今年から始動。「世界手洗いの日」の15日には、東京都港区の幼稚園、横浜市の横浜アンパンマンこどもミュージアム、佐賀市内の保育所など全国5カ所で「世界手洗いの日」イベントが開催され、子どもたちが正しい手洗いを学び、かわいらしいダンスを披露した。同協会では「正しい手洗い方法を知ってほしいのはもちろん、世界にはまだきれいな水がないために苦しんでいる人が多いことにもぜひ目を向けてもらいたい」と話している。

世界手洗いの日のポスター