「我々が今日までのDWH市場をリードしてきた」と語る米Netezza 製品統括責任者 フィル・フランシスコ氏

日本ネティーザは9月9日、8月に提供開始したDWHアプライアンス製品「Neteeza TwinFin」を中心とした今後のラインナップについて、報道関係者向けに説明を行った。高パフォーマンスを謳うTwinFinに加え、今後は「エントリレベル」「大容量」「超高速」をそれぞれ特徴とする製品を発表していく予定だという。

TwinFinは、IBMのブレードサーバに同社の「FPGA(Field Programmable Gateway Array)」技術を搭載したブレードを組み合わせた「スニペットブレード(Sブレード)」をベースとするデータウェアハウスのアプライアンスファミリ。1ラックにSブレード12枚を搭載した「TwinFin 12」が標準仕様で、ディスクアレイ部分には8台のストレージエンクロージャ、1TBのSASドライブを96基を搭載できる。また、SMPホストは2台搭載されており、OSにはRed Hat Linux Enterprise 5が採用されている。

TwinFinの最大の特徴はその高速性と拡張性だ。IBM製の汎用ブレードをベースに用いながら、独自のデータフィルタリング技術であるFPGAを組み合わせ、「競合よりも低コストながら10倍以上のパフォーマンスを実現」(米Netezza 製品統括責任者 フィル・フランシスコ氏)している。また、ブレード数は最小3枚(TwinFin 3)から3枚単位で拡張可能で、将来的なスケールアウトにも対応できる。

ネティーザは今後、TwinFinシリーズで培った技術と実績をもとに、

  • ラックマウント型エントリレベル … 開発/検証または部門用DWH、7U、2.5TB
  • ラック型大容量アプライアンス … ディザスタリカバリ/バックアップ用DWH、1 - 20ラック構成、1ラックあたり62TB、最大容量20PB
  • ラック型超高速システム … リアルタイム分析/オペレーショナルBI用、オンメモリ処理とディスクストリーミング処理を共存、1/4 - 10ラック構成、最大容量1.2PB

といった製品を提供していく予定だという。とくにデータ量が膨大で、高速トランザクション処理を求められる金融機関をメインターゲットにしており、幅広い要件に対応できる製品群を早いうちに提供していきたいとしている。