キヤノンは1日、デジタル一眼レフカメラの新製品「EOS 7D」を10月2日から発売すると発表した。APS-Cサイズ有効1,800万画素CMOSセンサーと2つの映像エンジンを搭載。視野率100%・倍率1.0倍の光学ファインダーを採用するなど豊富な機能を搭載した。価格はオープンで、実売想定価格は19万円前後(ボディ単体)。「EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS」とのレンズキットは同26万円前後、新レンズ「EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM」とのレンズキットは同27万円前後。
EOS 7Dは、同社のAPS-CサイズのCMOSとしてはもっとも高画素の有効1,800万画素CMOSセンサーを新たに開発して搭載。集光効率と低ノイズを追求し、映像エンジン「DIGIC 4」のノイズ低減処理で常用ISO感度100~6400、感度拡張でISO12800もサポートした。
また、DIGIC 4を2つ搭載する「デュアルDIGIC 4」を採用したのも特長。プロ向けの上級機「EOS-1D Mark III」「EOS-1Ds Mark III」では「デュアルDIGIC III」を搭載していたが、映像エンジンがバージョンアップ。デュアルDIGIC 4の並立処理によってパフォーマンスが向上しており、フル画素・JPEGラージ・ファインで約8コマ/秒・126枚まで(UDMA対応CFカードの場合)、RAWでも約8コマ/秒・15枚まで(同)の高速連写を実現した。
ファインダーは同社のAPS-Cサイズセンサー搭載デジタル一眼では初めて視野率約100%、倍率約1.0倍を実現した。ファインダー表示は新たに「インテリジェントビューファインダー」を採用。AFフレームを表示する以外に、グリッドラインやスポット測光を表示できるほか、ファインダー内で水準器を表示することができるようになった。
AFシステムも一新し、新開発したオールクロス19点AFセンサーを採用。AFポイントの数は上級機並みだが、すべてのAFフレームがF5.6光束対応クロスセンサー、中央がF2.8光束対応クロスセンサーとF5.6光束対応クロスセンサーのデュアルクロスセンサーとなっており、同社カメラでは初めての採用となった。
19点のAFポイントを5つのゾーンに分割、任意のゾーンを選択する「ゾーンAFモード」も初めて搭載したことで、構図を優先しつつ、被写体も確実に確保できる。また、任意選択したAFポイントのさらに上下左右に拡大してアシストする「領域拡大AF」、より小さいポイントでの1点AFを行う「スポットAF」も新たに搭載している。
従来の評価測光、部分測光などに加え、新開発の縦2層構造の63分割デュアルレイヤー測光センサーによる「iFCL測光システム」を同社として初めて搭載。AFや色の情報を利用してより安定した露出制御を実現したという。EOSとして初めて搭載された「デュアルアクシス電子水準器」は、水平、前後の傾きを検出する。
シャッターユニットは、「EOS 5D Mark II」の基本構造を継承しつつ、1D/1Ds系と同等のパーツを採用したことで、シャッター耐久回数15万回を実現した新開発の非接触式ロータリーマグネット採用高性能シャッターユニットを搭載した。
ボディは防塵・防滴構造を採用。EOS 5D Mark IIよりは劣るものの、小雨や霧、ホコリに対する耐性が向上した。このほか同社製品で初めて±5段までの露出補正に対応。内蔵ストロボは15mmの画角をカバーしたほか、トランスミッター機能を内蔵し、7Dとスピードライト「580EX II/430EX II」との組み合わせで多灯ライティングが可能になった。
液晶モニターは3.0型約92万ドットで、従来よりも低反射のソリッド構造を採用。マルチコートによって汚れや傷を防止している。
動画撮影機能も強化されており、1920×1080のフルHD動画ではフレームレートとして30p/25p/24p、1280×720のHD動画と640×480のSD動画では同じく60p/50pで記録できる。内蔵マイクはモノラルだが外部マイクにも対応。マニュアル露出もサポートした。
従来からボタン配置も変更し、クイック設定専用ボタン、ワンタッチRAW+JPEGボタン、マルチファンクションボタンなどを新設するなど操作性も向上させた。操作ボタンをカスタマイズする機能も搭載した。
アクセサリーとして、バッテリーグリップ「BG-E7」、無線LANアクセサリー「WFT-E5B」を用意。WFT-E5BではIEEE802.11aに新規対応。DLNAにも対応したほか、iPodや携帯電話などのブラウザからカメラをコントロール可能になった。
本体サイズは148.2(W)×110.7(H)×73.5(D)mm、約820g(本体のみ)。撮影可能枚数は、常温(23度)で約800枚、低温(0度)で約750枚(ファインダー撮影時/CIPA)。動画撮影可能時間は同約1時間20分、約1時間10分となっている。
本日開催される発表会については、追って詳報をお伝えする。
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