50歳でこの世を去ったマイケル

先月25日に急逝したマイケル・ジャクソンには3人の子どもがいる。12歳のプリンス・マイケル、11歳の女の子パリス、そして7歳になるプリンス・マイケル2世だ。この3人を「ジャクソン3」として売り出す算段が水面下で進められていると英Sun紙が報じている。舵取りはマイケルの父であり、「ジャクソン5」のマネージャーを務めていたジョー・ジャクソン。

関係者によると、「ジョーは来年、3人の子どもたちによる"ジャクソン3"でワールドツアーを行う計画を立てています。2人に対しては既にレコーディング契約のオファーをしたようです」とのこと。

マイケルは生前インタビューに応じ、「ジャクソン5」時代は父によく暴力を振るわれていたと告白している。非常に厳しいステージ・パパだったジョーは昼夜問わず練習を強いていた上、時にはストレスのはけ口として子どもたちに虐待を加えていたという。そんなジョーが今度はマイケルの子どもたちを使ってまた稼ごうとしていることについて、ジャクソン・ファミリーの1人は「父はマイケルにそうしたように、3人の子からまた搾取する気だ」と語気を荒げているという。

3人の子ども、友人らと楽しそうに笑うマイケル。左端がプリンス・マイケル、中央(グリーンのシャツ着用)がパリス、その前がプリンス・マイケル2世

ジョーはこの計画を念頭に置いていたのか、自分と妻(=マイケルの母)のキャサリンに3人の子どもたちの共同親権があるべきであるとの公式見解を発表していた。しかし、秘密裏にキャサリンと上2人の子の母親であるデビー・ロウの間では「子どもたちの養育に関し、ジョーによる一切の関わりを排除する」という旨の合意に至っているという。これはつまり、ジャクソン・ファミリーの半数以上がジョーではなく、デビー側の味方についたということになる。

「ジャクソン3」プロジェクトは頓挫する可能性が高いが、今後のジョーの去就を見守りたい。