東京・明治記念館で映画『引き出しの中のラブレター』(三城真一監督)の製作発表記者会見が行われ、常盤貴子、林遣都、中島知子(オセロ)、八千草薫らが出席した。

7月7日の七夕が近いことから、登壇者は全員浴衣姿で現れ、会見中には短冊に書いた願い事やメッセージも披露した。常盤は先月25日に急死したマイケル・ジャクソンへ追悼の意を表するとともに、「夢をありがとう」とのメッセージを短冊に。「私たちの世代の多くが、マイケル・ジャクソンさんのパフォーマンスにすごく気持ちを高めてもらったと思います。いっぱい楽しい思いをさせてくれてありがとう……そんな思いで書きました」と短冊に込めた思いを話した。

マイケル・ジャクソンへの思いを短冊に綴った常盤貴子。本作では父の死を経て、自ら番組を企画するラジオのパーソナリティーを演じる

シングルマザーを決意した女性・由梨を演じた中島知子。「これ以上増えませんように」という意味深(?)な願い事に、会場から笑いが

一方、自身のブログで”激太り”の真相を明かし、話題を呼んだ中島は、「これ以上増やさないように」と書かれた短冊を披露。報道陣から微妙な笑いが起こる中、「何の笑いかわかりますよ!」と前置きしつつ、「地味な話ですけど、実家の畑を荒らすイノシシや猿が増えてるんです。リビングに猿のボスが座っていて、あまりに堂々としていたので母がお茶を出そうとしたくらい (笑)」と説明。しかし報道陣の思惑を察したのか、「そっちの話なんです……」と終始申し訳なさそうだった。

両親への思いを綴った林遣都。「大都市で大きな事を成し遂げて」との願いが名前に込められており、「この名前を目標に頑張れています」

豊原功補は、「千客万来」と映画のヒットを祈願しつつ、短冊の裏に「梅雨明け」と綴り、「梅雨が嫌いなので(笑)」と理由を語った

フットボールアワー・岩尾は母へのメッセージを。「あまりにブサイク言われて、『責任は私にあります』とメールが来たこともあるので……」

由梨(中島)の母・晶子役の八千草薫は、「世の中のみんなが、優しい楽しい気持で暮らせますように」との願いを短冊に

本作では、ラジオのパーソナリティ・久保田真生(常盤)が、番組を通じて”心の中の引き出しにしまった想い”を伝える大切さを語りかける。ラジオのシーンでは、J-WAVEのスタジオを借りて撮影が行われたそうで、「生番組をやっている真横で撮影することもあったんです。迷惑な状況だったにもかかわらず、温かく応援していただきました」と常盤。ラジオのリスナーである北海道の高校生(林)、シングルマザーを決意した女性(中島)、単身赴任中のタクシー運転手(岩尾)らのストーリーも描かれており、「それぞれの物語が完結しているんです。私も含めここにいらっしゃる皆さんが主役であり、見た方々も主役になれる、珍しいタイプの映画だと思います」と本作の魅力を語った。

会見の後には、明治記念館の中庭で七夕飾りをバックに写真撮影が行われた

『引き出しの中のラブレター』は、10月に丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。

(C)2009『引き出しの中のラブレター』製作委員会