米Microsoftは4月24日 (現地時間)、Windows 7搭載PCに仮想化技術でWindows XP環境を追加する「Windows XP Mode」の提供を明らかにした。

エンタープライズ&バーチャリゼーション戦略を担当するScott Woodgate氏によると、「Windows XP Modeは、特にスモールビジネスのWindows 7への移行を支援するように設計された。年月を経たプロダクティビティ・アプリケーションの多くを利用可能にする柔軟性をユーザーにもたらす」。Windows XP ModeではWindows Virtual PC下でWindows XP環境が動作する。XP環境で利用したいアプリケーションを同モードでインストールすると、Windows 7のデスクトップ環境で利用できるようになる。

ビジネスユーザーにWindows Vistaへの移行をためらわせた原因の一つにアプリケーション互換性が挙げられており、Windows XP世代のアプリケーションのサポート強化がWindows 7の課題になっていた。今年3月にMicrosoftが公開した互換性テスト・レポートによると、Windows Vistaが非対応だったアプリケーションの一部がWindows 7では動作する。Windows 7だけでもVistaよりも高い互換性を実現しているが、さらにWindows XP Modeを用意して完璧を期する模様だ。

Woodgate氏によると、Windows 7 ProfessionalおよびWindows 7 Ultimate向けのWindows Virtual PCとWindows XP Modeのベータ版がまもなくリリースされる。